こんにちは、ブロガーのトミショーこと富本です。
いきなりですが、皆さんは電柱看板って知っていますか?
そう、道行く電柱に巻かれているあの広告です。

インターネットがこれだけ発達した現代社会において、電柱広告って意味あると思いますか?
電柱広告なんて誰も見ていないから効果もない!
電柱広告なんて時代遅れもいいところじゃない?
そのように思っている方がほとんどではないでしょうか?
正直言って、筆者も同じ意見だったのですが、それでも街中を見渡してみれば、至る所の電柱に看板が巻き付けられているではありませんか。
業種としてはクリニックや買取専門店などの、地元密着型でメインの客層が高齢者層の業種の店が多い印象です。
ネットから情報を取得しない高齢者層に対する認知度の刷り込みとして使用している店が多いことが想像できます。
その一方で、都会エリアではローソンやセブンイレブンなどが電柱に看板を巻いたりしています。
本当に効果がないのであれば誰もやらないでしょうが、これだけ誰でも知っている企業が電柱看板をやっていたり、長年同じ場所に出し続けているクリニックなどがあるということは、実は電柱看板ってめちゃくちゃ効果があるのではないでしょうか?
そうと決まれば『実際の効果はやってみないとわからないでしょっ』てことで、実際に小さいお店を営んでいる筆者が5つの電柱に1年間看板を出してみました。
実際に身銭を切ってやってみた効果や感想についてまとめましたので、
電柱広告をやってみようか迷っている方、興味のある方は是非最後までお読みください。

目次
電柱広告をやってみようと思った理由
電柱広告をやってみようと思った理由は以下の3つです。
- 安い
- 道案内目的
- 地域住民への認知度向上
理由その1。安いから
やってみた一番の理由は、なんと言っても広告費の安さです。
電柱広告はまず第一に圧倒的に安いです。
地域によって異なるみたいですが、基本的には月3000〜4000円から始められます。
その上、筆者がやったエリアでは年間一括払いにすると、1ヶ月分が割引されるということもあって、1年間で計算すると、1日あたり大体100円ちょっとから始められます。

これは数あるオフライン広告の中でもトップクラスの安さです。
筆者の場合を具体的に言うと、1本税込3850円でしたが、年間まとめ払いだと1ヶ月分の割引があったので、広告料は一本あたり1年間で42350円。
広告料以外に、初年度だけ看板制作料が10000円必要だったので、1本あたり合計で52350円かかりました。
365日で割ると1日あたり143円です。
電柱広告は駅やバス、郵便局の広告と違って、24時間その場所にあり続けるので、ランニングコストで言えば最安値でスタートできるオフライン広告です。
毎日のコーヒーをスタバからコンビニに変えるだけで自分の看板を出せると言うのは非常に魅力的なメリットだと思い、実施するに至りました。
理由その2。道案内+地域住民への認知度向上
二つ目の理由は道案内のためです。
と言うのも、そもそもの電柱広告の目的が道案内的な部分がほとんどかと思います。
電柱広告を見たから、『よしこの店に行こう!』とはまずならないですよね。

特に筆者の場合は鍼灸院ですから、鍼灸院の電柱看板を見ただけで、『よし!この鍼灸院に行こう!』なんてなるわけがありません。
なったら怖いです。
どちらかというと、『あ、ここに鍼灸院があるんだ〜』と言った感じで、その道を毎日通る人に存在を知ってもらう目的と、すでに来店する意思のある人に対しての道案内目的で実施することにしました。
筆者は鍼灸院を営んでいますが、アクセスとしては阪急の豊中駅から歩いて3分弱と非常に良い場所に位置しているのですが、大通りから一本入った小道にあるので、電車で来られる方から結構な頻度で『今、駅から向かっているけど、場所がわからない』と言った内容の電話がかかってきていたんですよね。
スタッフが沢山いる店なら、そのまま電話で対応しても良いのでしょうが、あいにく筆者はワンオペでやっていますので、そう言った電話がかかってきて長時間対応するとオペレーションが非常に悪くなってしまうと言う小さい悩みを抱えていました。
HPにマップを貼っているのですが、それでも電話をかけてくる人が結構いたので、そういった電話を減らす目的もあって実施した側面もあります。
また、筆者の鍼灸院がある豊中の玉井町は電柱がかなり多い地域なので、巻く場所にあまり制限がなかったこともやってみた理由の一つです。
この電柱が良いと思っても、色々な制約から、この電柱は無理なんですと言われることも少なくないみたいですので、出したい場所が空いていたというのも背中を押してくれました。
やってみた感想と実際の効果について
というわけで、主に道案内と地域の人への存在の刷り込みを目的として実際に1年間やってみた電柱広告ですが、実際効果があったのかどうかで言うと、、
1年間やった現時点での自己評価からすると、かけた予算分くらいの効果はあったものの、支出した広告費以上の効果はそれほど感じられなかったと言うのが正直な感想でしょうか。
筆者の場合は、1本約50000円で5本やったので、合計で250000円弱を費やしましたが、250000円の価値があったかどうかで言うと、、、正直微妙です。
と言うよりも基本的に、広告費はかけた金額以上に回収できないと成功とは言えないので、電柱広告が250000円以上の価値を生み出してくれたかどうかで言うと、なかったと言わざるを得ません。
と言うのも、今になったからこそわかるのですが、電柱広告はそもそも看板のデザインに制限がありすぎました。
野立てや駅、バスなどの交通広告であれば、審査こそありますが、基本的には自分が希望する色やデザインや写真を使用することができますが、電柱広告では、使用できる色が決められており、少ない選択肢の中から使える色を選ぶと言う形でしがデザインや色を決めることができませんでした。(筆者が頼んだ会社の場合)
情報や広告に溢れている現代社会において、普通の看板を出しても誰も気にも留めません。
どうせ看板を出すなら、色やデザインでとにかく目立って、人目に止まるようにしなければいけませんが、電柱広告の場合は、そう言った部分で大きな制限がありました。
広告業界にいる人や、デザインの仕事をしている人からすれば、実際やる前からわかるような基礎的な部分かもしれませんが、広告に関する知識があまりない当時の自分は大きなミスをしてしまったと思っています。
いくら安いとはいえ、目立たなくて、そこに看板があることに気づいてもらえないことには、お金をドブに捨てていることと一緒ですからね。
客観的に見ても、筆者が出した電柱看板はそれほど目立つ内容でもなかったので、あまり気に留める人もいなかったのではないかと思います。


ちなみに、うちの電柱広告に気づいた人がちょっとでもクスッとなればなと思い、それぞれの電柱に小ボケを入れていたのですが、誰にも突っ込まれることなく、1年間ひたすらうっすらと滑り続けることとなってしまいました。
恥ずかしいのでここではその小ボケの内容は書かないようにします。
自分が考えて滑ったボケを解説するほど恥ずかしいことはありませんからね。
道案内目的での効果は間違いなくあったと思います。
具体的に件数を記録していたわけではありませんが、電柱看板を巻いていた間は道に迷った内容の電話がかかってくる頻度はかなり減った感覚があります。
加えて、看板戦略で有名なきぬた歯科のきぬた先生もどこかのメディアで言っていましたが、地域の人に知ってもらうためのオフライン広告は最低でも3年くらいは続けないと効果が期待できないみたいですので、直後効果を求めているわけではない筆者の場合、一年ではまだまだ期間が足りないのかもしれません。
電柱広告は普通にやっても意味がない
電柱広告をやり出した当初は今よりも様々な点において経験値が少なかったので、あまり分かっていなかったのですが、ある程度経験を積んだ今では、何が良くて何が良くなかったのかがわかりますので、自分なりに分析してみました。
電柱広告は確かに安いので気軽に始められる媒体ですが、ただ闇雲にいくつか出すだけではほとんど効果が見込めないのも事実です。
塾や予備校がやっているような感じで、学校の校門の前の電柱に看板を出すとかは効率の良い広告となるでしょうが、普通にやるのではあまり意味がないかと思います。
やるなら、大量に看板を出して数の暴力の力で、その地域に住んでいる人の全員が嫌でも気づくくらいの規模でやるか、実際の店舗とは全く違う場所に巻いてギャップを狙うなどの方法が良かったなと思います。
電柱広告の値段は基本的に田舎であっても、東京の都心部であっても大きくは変わらないみたいですので、豊中の鍼灸院がどこか人通りの多い東京の街の電柱に一本だけ広告を巻いたりして、通りがかった人の頭の中に入り込むくらいのことをしないと効果がないかと思います。
電柱広告に関するアイデアなどは、X上に電柱広告のプロの方が複数いるのでフォローして参考にするのがおすすめです。
単純にやるのではなく、ネットと連動させてハイブリッドにやる必要がありますね。
そうやってギャップ狙いの看板を見た人の中から何人かが拡散してくれれば認知度向上の効果も期待できるかもしれません。
ただ、やって良かった電柱広告
ただ、やってみて一つ良かったことが、電柱広告をはじめとしたオフライン広告は自分自身の自己肯定感が非常に高まる効果があることが分かった点です。
なんというか、自分自身が情熱を注いでいるモノを宣伝する看板が実際に目に見えるところに置かれているということは看板を全く出していない時期にはわからなかった大きな大きなメリットでした。
と言うのもSNS全盛期の現在では、集客のほぼ全てがネットからで、実際のお店には看板すら出していないと言う人も多いですよね。
看板なんて無駄じゃない?
看板を出せる物件よりも、出せない物件の方が家賃が安いから、ネットで集客した方が効率的。
看板なんて必要ない。
このように考えていて、看板にお金をかけることを内心バカにしている人もいるかもしれません。
筆者も確かに開業当初はそのように考えていたのですが、ところがどっこい。
毎日自分の目で自分の看板を街で見かけるのは、自分自身のケツを叩いてくれるような、ある種の自己啓発的な役割を持っていることに気づきました。
これはあれですね、大企業の社員が自分の会社の看板を大都会の一等地で見かけた際に、俺この会社で働いているんだぜって友達に自慢したくなるあの感情と一緒ですね。
シティボーイであれば、それが渋谷や新宿、梅田のビルの上なんでしょうが、それが私の場合は路上の伝説ならぬ、路上の電柱だったと言うわけです。
オフライン広告の唯一にして最大の弱点が、費用対効果の具体的な計算がしにくい点ですが、結果的にはやって良かったと思っています。後悔はしていません。
ただ、もう一度手元に250000円があって、自由に使えるのであれば、他の媒体を選ぶのも事実です。(笑)
広告費として考えると250000円はそれほど高額ではないかもしれませんが、効果が見込めないと結果的に高くついてしまいます。
電柱広告をやり出した一年前と比べると色々と経験を積んで、もっと効率の良い方法があることを学んだので、同じ費用を費やすのであれば、チラシやネット広告に使用すると思います。
チラシも時代遅れだと思っている人も多いでしょうが、個人的にはかなり効果がある広告手法だと思っています。
ちなみに、筆者は現在駅に看板を出して行っている最中です。

駅やバスに看板を出すのは電柱とは比較にならないくらいに、自分自身のケツを叩いてくれる効果がありますね。
どうやら筆者はケツを叩かれることが好きみたいです。
というわけで、この記事もケツの部分に差し掛かってきたので、最後に皆さんに質問があります。
皆さんは電柱広告をやってみた経験がありますか?
また、やってみた方は実際の効果のほどはどうだったでしょうか?
この記事の下のXポストボタンから記事をシェアして引用して教えていただければ幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。