今回の記事のテーマは『柔術着』
サッカーならスパイク、テニスならラケット、野球ならグローブにバットと、どのスポーツにおいても絶対に欠かすことのできない必需品ってありますよね?
『道具なんて使えれば何でもいい』といった考えの人もいるでしょうが、昨今ではシューズの性能によってマラソンのタイムが大幅に縮まったり、水着によって競泳のタイムが大幅に記録更新されたりと、道具による競技への影響力の大きさを否定できなくなってきました。
シューズを変えるだけでタイムが変わるなら、ランナーなら誰だってより良いシューズを求めるでしょう。
過去には、タイムに大幅な影響が出ると言われているナイキのシューズが世界陸連によって禁止されるのではないかといった話も出たくらいです。
道着の重要性について理解が深まる話ですが、そういった機能面を除いても、道具には使っているうちに愛着が湧いたり、思い入れができたりするはずです。
柔術家にとって欠かせない道具といえば、やはり何と言っても『柔術着』でしょう。
柔術着の機能によって、柔術に関する能力が向上するとは考えにくいですが、最近は立体裁断されたタイプの道着が発売されたりと、柔術着にも多くの種類が存在しています。
柔術は道着以外に必要なものがほとんどない分、道着に対してこだわりのある柔術家の方も多いかと思います。
『柔術を初めて、最初に買った柔術着がこれだった。』
『初めて試合に出た時に着ていた道着がこれだった。』
『この道着を着て試合に出たら必ず勝てる。』
『初めてスポンサードを受けた道着がこれだった。』
道着には様々な理由から愛着が湧いてくるかと思います。
中には、愛着がありすぎてボロボロなのに捨てられないといった人もいるのではないでしょうか?
かくいう私も柔術着にはかなりのこだわりがあって、今手元にある道着、それぞれに思い入れがあります。
そこで今回の記事では、柔術をこよなく愛し、柔術着に夜な夜な愛情を注ぎ続けている4名の柔術家の方々に、それぞれのお気に入りの柔術着について熱く語っていただきました!
新しく柔術着を購入しようと思っているが、どのブランドの道着がいいのか迷っているといった人に取っても参考になる点が多数ある記事に仕上がっているかと思います!
是非最後までお読みください!
柔術着について詳しくなれる。
オススメの柔術着がわかる。
柔術着の選び方についてわかる。
柔術着オタク?登場人物紹介
柔術着を熱く語る4名の柔術家達を紹介します。
・糸井裕嗣
モンスターハウス所属の茶帯。
『趣味はビール』というほどのビール好き。
・クワーニョ先生
高槻柔術所属の黒帯。
選手兼レフェリーとして活動し、柔術に幅広く携わる。
・畑さん
モンスターハウス所属の白帯。
今回のメンバーでは最も柔術歴が短く現在白帯であるが、グリップの強さを活かしたスパイダーガードには定評あり。
・山下さん
モンスターハウス所属の青帯。
全身のありとあらゆる場所に痛みを抱えながらも、足繁く道場に通うハーフガーダー。
最近青帯になったばかりだが、既に青帯詐欺との声も。
筆者である私も含めると、柔術歴2年〜10年以上、帯色も白帯から黒帯まで、様々な柔術歴を持つ柔術家に集まってもらうことができました。
一人一人にお気に入りの柔術着について熱く語っていただきたいと思います!
俺のお気に入り柔術着
今回は、柔術を始めて一番最初に購入した道着と、今まで買ってきた中で一番気に入っている道着を持ってきてもらって、柔術着について熱く語っていただきました。
それでは、まず始めに、モンスターハウスの兄貴分である糸井さんに、最初の一着とお気に入りの一着について語ってもらいます!
『モンスターハウスの兄貴分』糸井兄貴の場合。
早速ですが、糸井さんのお気に入りの柔術着について語ってもらいたいと思います!
今日は最初に買った一着とお気に入りの一着を持ってきてもらったと思うのですが、まず最初の一着を見せてもらってもいいですか?
最初の一着は、自分が柔術に始めて触れた道場『ピュアブレッド』で購入した大和魂道着です!
凄いですね、襟の後ろや、胸のワッペン、スネの部分などなど、至るところに大和魂の刺繍が、、、
自分が柔術を始めようと思って入会した京都の道場でこの道着を購入したんです。
ただ、道着を購入したものの、結局当時は仕事が忙しかったりで、ほとんど道場にいけないまま退会してしまったんですが。
東京の道場じゃなかったですか?
確かに僕も最初の道着は、最初に入会した道場『トライフォース』の柔術着でした。
ボロボロになりすぎて、すでに処分してしまったんですが、置いておけばよかったなと思います。
お気に入りの道着は、ブラジルの道着ブランド『KORAL』(コラル)の道着です!
コラルは渋い!
カッコいいし、最近はあまり見なくなりましたが、昔は多くの柔術家が着ていましたよね!
僕がこの道着を買った当時は、強いブラジル人はみんなコラルを着ていて、ある種コラルの道着は憧れのブランドだったんです。
今で言うshoyorollみたいな感じですか?
柔術着にかける予算は、奥さんと相談した結果、大体15000円くらいにしているから、少し予算がオーバーしていたんだけど、当時の仕事の都合上、収入にインセンティブがつくことがあって、それを利用して買っちゃいました。
最近はブランド道着も増えてきて、カッコいいし憧れて、自分も何回か20000円越えの道着を買ったことがありますが、さすがに20000円を越えるとちょっと手が出にくくなりますよね。
自分は世代じゃないですが、昔ルーカスレプリとかニコラスメレガリとかが着ていたのが印象に残っています。
白帯の頃、これを着てガツガツ練習していたので、今では襟元なんかがボロボロですが、思い入れがあって捨てずに持っています。
愛用していたのが伝わってきます。
後、実はもう一着お気に入りの道着を持ってきています。
長く柔術をやっていると、なかなかお気に入りの道着を一着に絞ることって難しいかもしれませんね(笑)
もう一着はどんな道着ですか?
やっぱり動きやすかったりするのがいいんですか?
ハイパーフライは、サイズ感が自分の体型にちょうどフィットしているように感じるので気に入っているのもあるんですが、この道着を着て挑んだ『IBJJFのアジア大会』で優勝できたこともあって思い入れのあるお気に入りの道着になりました。
そりゃ思い入れも湧きますね!
『血染山河』畑さんの場合
まず、柔術を始めて最初に買った、柔術着は何でしたか?
すみません、初めて聞きました。
すごい珍しいと思うんですけど、何でまたこれを最初の道着に選んだんですか?
いえ、実は自分で買ったのではなくて、柔術を始める際に会社の上司にもらったんです。
確かに、最初の一着って先輩から譲り受けた人も多いでしょうね!
お気に入りの道着はどうですか?
お気に入りはもう既に着てるんですけど、この道着です!
VITALってブランドの道着ですよね!
あんまり身近な人で着てる人がいないのですごい新鮮でカッコいいっすね!
レフェリーしていた時によく見かけたことがあります。
ニコラス・メレガリがサポートされていることで人気のブランドだったと思います!
お気に入りといっておいて、そんなに詳しくないのであれなんですが、、
なんとなくデザインがビビッと着たから買ったみたいな感じですか?
めっちゃ渋い道着を選んだなと思っていたのに、たまたまだったんですね(笑)
というか、むしろ福袋に入っていたはいいものの、荒々しい刺繍のメッセージ性が野蛮に感じて、買ってからずっと着ていなかったんです(笑)
今日初めて下ろしました。
確かに、血で山と河を染めるとか、だいぶ野蛮な事が刺繍されていますね(笑)
でもパッと見、刺繍もちょっと奇抜だけどカッコいいしめっちゃ良くないですか?
ただ、自分が着るにはちょっと主張が強すぎるかと思いまして(笑)
これを着て、試合やスパーリングの相手を血祭りにしてやりましょう!
実際着てみるとベストフィットでいい感じです。
今後は得意のスパイダーガードで組み合う相手全員を血祭りにしたいと思います!
声高らかに対戦相手血祭り宣言を掲げた?畑さんが、取材後の糸井さんとのスパーリングで、糸井さん得意の50/50の展開で逆に塩漬けからの血祭りに上げられていたのはここだけの秘密です。
傷だらけのハーフガーダー、山下さんの場合
山下さんの最初に選んだ柔術着と、お気に入りの柔術着を早速ですが教えてください!
まず、最初に買った道着ですが『イサミ』のクラシック柔術着を買いました。
一番ベーシックというか、どこの道場でも絶対着てる人がいる一番メジャーな柔術着ですね!
確かにA4となると、かなり大き目のサイズなので、あんまり選択肢がないかもしれませんね。(笑)
今は柔術を始めてしばらく経って、だいぶ身体も絞れてきてA2サイズくらいになったので選択肢が沢山あるんですが、A4だとあんまり選択肢がなかったっすね。
メチャクチャ痩せたんじゃないですか?
久しぶりに着てみると、上も下もサイズが合わなくなってますね。
特にパンツなんて腰回りがぶかぶかです。
まじでメチャクチャ痩せてますね!
やっぱり柔術のダイエット効果ってすごいんですね。。。
確かに、そう言われてみれば、ガタイの良さと道着の色と雰囲気からか柔道の玄人にしか見えません(笑)
柔道家の中に混ざっていても違和感無さそうです。
お気に入りの道着は、KINGZのバリスティコです!
バリスティコは僕も買ったことあります!
カッコいいですよね!
(バリスティコはレアンドロやブルーノマルファシーニなど、強い柔術家が着ていることで人気の道着。)
デザインが気に入ったので買いました!
なので、仕立屋さんでワッペンの貼り付けと一緒に、袖の裾上げも一緒にお願いして調整してもらったんです。
押忍。
やっぱり試合で勝った際に着ていた道着とかは愛着も湧くものですよね!
時々レフェリー時々毒舌。クワーニョ先生の場合。
試合で着てる道着もワッペンでカスタムしていてカッコいいですし。
たまに毒っぽく煽るだけです。(笑)
とまあ、それは置いておいて、最初に買った柔術着はイサミの柔術着です。
結構年季も入っているね。
最初の道着にイサミを選んだ理由はなんだったんですか?
色んなブランドから選び放題の今の時代から考えると嘘みたいですね。
当時は今ほど色んなメーカーがあったわけではなく、選択肢がそもそも多くなかったんだよね。
イサミとブルテリアくらい。
ただ当時ブルテリアはなんとなく自分には敷居が高いような印象があって、俺はもっぱらイサミを選んでいたね。
それで最初の道着もイサミの道着にしたんだよね。
日本製ということもあって、サイズ感もちょうど良くて。
さっきの山下さんの話でもありましたけど、海外製の道着は、胴体部分がすごいゆったりしていたり、袖がやたらと長かったりと、同じサイズ表記の物でも全体的にサイズ感とかフィット感が全然違います。
今でこそ着ることはほとんどなくなったけど、この最初の道着はやっぱりなんとなく愛着があって、捨てずに置いているね。
忠告してもらわないと、これがダメだなんて全く気づかないですね。。。
イサミじゃなくて、まさかのFUJIですか!
意外ですね!
尊敬している先生と同じ道着を着て、教える立場になったって、、、
ただ、先生は白色のFUJIの道着を着ていたんだけど、同じ白を着るのはまだ早いと思って黒を選んだんだよね。
酒を呑みながら聞きたいような良い話ですね。(笑)
柔術着の選び方について
糸井さんはどうですか?
さっきも言ったように、だいたい予算を15000円くらいと決めて選ぶようにしてきたかな。
確かに、ハイパーフライは一部高価格のシリーズもありますけど、基本的には15000円以内で買えるようなモデルが多いですもんね。
畑さんはどうですか?
僕も大体最初に予算を決めてますね。
糸井さんと同じで15000円の予算の範囲内でそこから選ぶ感じです。
確かに15000円くらいが、大体の目安になってくるのかもしれませんね。
僕も送料を含めると20000〜30000円の道着をよく買っていましたが、結婚して子供ができた今は、なかなかそれくらいの予算をかける気にはならないのが正直なところです。(笑)
最初の方に黒の道着を買ったのですが、なんとなくしっくりこなくて。
基本的には白と青の道着を選ぶようにしています。
なんとなくしっくりこない色とかありますよね。
僕は青色がしっくりこなくて、基本白と黒から選ぶようにしていますね。
まあ、他の人からしたら何も気にならないと思うんですけど(笑)
ありがとうございます!
予算も気にしますが、僕の場合は最近柔術着以外で物欲がほとんどないので、欲しい道着があったらちょっと高めでも買っちゃいますね。
確かにさっき紹介してくれたKINGZの道着も20000円弱しますもんね。
それよりも、やっぱり自分の体型にフィットするかどうかを一番重視しているので、選ぶ時には、自分の体の各部分をメジャーで測って、メーカー別のサイズ表と照らし合わせて選ぶようにしています。
ありがとうございます。
特に試合用の道着はイサミで買って、ワッペンとかの貼り付けもそのままお願いしてる感じです。
気に入ったブランドの道着を愛用するのも良いですよね!
ありがとうございます!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、柔術をこよなく愛する4名の柔術家に、それぞれの柔術着に関する拘りとお気に入りの柔術着について語ってもらいました。
皆さんの次の柔術着選びの参考になれば幸いです。
最後に、今回の話の中で登場した道着のリンクを載せておきます。
もし気になった道着があれば是非この機会にチェックしてみてくださいね!
・イサミ
白帯から黒帯まで全ての柔術家にオススメの柔術着。
フィット感と動きやすさは抜群で、シンプルなデザインなのでお気に入りのワッペンでカスタムするのがオススメ。
迷ったらコレ。
FUJI
左肩と襟元の刺繍のみというシンプルなデザイン。
着ているだけで柔術玄人感の出る渋い柔術着(筆者の勝手なイメージです。)
これを着ておけば間違いありません。
KINGZ
大人気柔術着ブランドのKINGZの中でも上位モデルのバリスティコ。
相手にグリップを作られても切りやすいようになっていたり、引っ張られても伸びにくい素材が使われています。
軽量な作りにもなっているので試合用の道着を探している人にオススメです。
最後に
柔術家にとって欠かせないアイテムの一つである『柔術着』
皆さんのお気に入りの柔術着は何ですか?
是非コメントや引用リツイートなどで教えていただければ幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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