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『ラッソー完全攻略ロードマップ』ラッソーガードのポイントを簡潔にまとめてみました。

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トミショー
トミショー
こんにちは!柔術ブログ『BJJMONSTER』管理人のトミショーです!

前回の記事で、鬱陶しいラッソーガードをパスする方法について説明しました。

ラッソーガードに悩まされている全ての柔術家を救いたい〜『ラッソーガードをぶっ壊す!!』 『ラッソーガードがうぜええええっxええええええ!!!!!』 ラッソーがパス...

この記事を書く為に、ラッソーのパスと同時に、ラッソーをする側の動きも打ち込みをしていたのですが、ポイントがずれているのか、なんとなくうまくいきません。

 

巻いてもすぐにグリップを切られてしまったり、、、

 

巻くことはできてもアタックに行くことが難しかったり、、、

 

 

ラッソーをする時に意識するポイントなんかは、勉強して知っているつもりなんですが、如何せん、普段私はデラヒーバやリバースデラヒーバをよく使っていて、ラッソーをあまり得意としていないからか、なかなか上手くいきません。

 

グリップを切られない為にもっと筋トレをした方がいいのか?

 

 

 

もっと相手を引きつける力を強くする為に筋トレをした方がいいのか?

 

 

なんなら筋トレだけしていればいいのか?

 

 

 

 

、、、、、、、、、、、

 

 

すぐに筋トレをしようとしてしまう自分の脳筋具合にイライラしながらも、色々と方法を考えてみた結果、やはりここは『自分で考えるだけではなくて、ラッソーガードを得意としている人にポイントを聞くのが間違いないだろう』という至極真っ当な結論に至りましたので、ラッソーガードを得意としている柔術家にラッソーガードのポイントについて聞いてみることにしました。

(注…全ての写真を嫁に撮ってもらっています。おもむろに服を脱ぎ、決めポーズを取って写真撮影を頼む私にドン引きしていますが、それでも文句も言わず写真を撮ってくれる嫁に感謝です。)

この記事では、ラッソーガードをする際のポイントと、ラッソーをする時に陥りがちな疑問点や悩みについて、私の柔術の師匠でもあるモンスターハウスの糸井さんに目から鱗のアドバイスを頂いたので、みなさんにもシェアしたいと思いまとめてみました。

ラッソーガードを身に付けたい人必見の内容となっていますので、是非最後までお読みください!

登場人物

糸井裕嗣

大阪の柔術道場『モンスターハウス』所属の茶帯柔術家。

パスガードが得意で、ガードの際はラッソーとデラヒーバが得意。

糸井さんについては、過去にインタビュー記事に登場してもらっていますので、是非こちらもご一緒にお読み下さい。

それでは、早速いってみましょう!

この記事を読めば

ラッソーガードについてわかる!

ラッソーガードが得意になる!

ラッソーガードとは?

ラッソーガードをする際のポイントについてまとめていく前に、そもそも『ラッソーガードとは何か?』について簡単に説明しておきたいと思います。

ラッソーガードの名前の由来は、牛や馬の動きを拘束する為に使われていた投げ縄(LASSO)から来ているようです。

 

相手の動きをコントロールすることができることからこの名前がついたことが伺えます。

ラッソーガードは相手の腕に自分の脚を巻きつける形をとるガードのことで、相手の動きを止める、もしくは減速させるのに非常に有効なガードです。

ラッソー自体を得意としている人も多いと思いますが、相手のパスガードの動きを制限する為に、ガードをする人ならどんな人でも、ある程度はラッソーガードができるようになる必要があります。

相手の腕に自分の脚を巻くだけのように思えるこのガードですが、突き詰めていくと意外と奥が深いガードです。

足の巻き方や足を置く位置によって呼び方が変わるので確認しておきましょう。

主に、『ディープラッソー』と『シャローラッソー』の2種類があり、脚を深く入れて相手の背中に自分の脚を深く入れる形をディープラッソーといい、脚を相手の腕に引っ掛けたり、襟の上に置いておくような形で、ディープラッソーに比べて脚を浅い位置に置いておく形をシャローラッソーと言います。

・ディープラッソー

(脚を深く入れて、相手の背中まで回している状態。)

・シャローラッソー

(脚を相手の腕に引っ掛けたり、襟の上に置いておく状態。)

ラッソーをする際のポイント

ラッソーをする際のポイントは以下の3つです。

①何はともあれ強いグリップが命。

②足のフックも使って、相手の動きをコントロールする。

③柔軟に形を変えれるように。

順番に見ていきましょう!

①何はともあれ強いグリップが命。

強いグリップをキープする為に。

まず最初のポイントは何と言っても強いグリップ。

ラッソーガードをする為に、最も重要なのが『グリップ』です。

ラッソーは相手の腕をコントロールするガードなので、兎にも角にも強いグリップを作って、相手の袖を常にコントロールする必要があります。

力強いグリップで袖を引いて、相手の腕の動きをコントロールすることで、初めてラッソーガードで主導権を握ることができます。

ただ、必死に腕を抜こうとしてくる相手の手首を常にコントロールするのは、簡単なように思えて実は難しいんですよね。

ラッソーをする時に、力いっぱい袖を引いているのに簡単にグリップを解除されるという人も多いのではないでしょうか?

強いグリップをキープする為にはちょっとしたコツがあるようです。

糸井さんに聞いてみました。

トミショー
トミショー
ラッソーのグリップを解除されないようにするコツは何かありますか?
糸井さんは決して身体が大きくて力が強いわけでもないと思うんですが、ラッソーで袖を引く力がかなり強いですよね。

僕はかなり力を入れて相手の袖を引いているんですが、なかなか引きつけることができずに解除されちゃうことが多いんですけど、何かポイントがあるんですか?

糸井先生
糸井先生
袖を引く時にグリップを強くするにはコツがあって、手首を回されて解除されやすい人は、とにかく小指を意識してグリップを作るようにしてみて下さい。
物を握ったりする力の大部分は小指と薬指の力で行なっているので、ラッソーで袖を引く際も、小指に力を入れることを意識するようにするだけでグリップを強くすることができます。

(指を引っ掛ける際に、特に小指に力を入れるように意識する。特別な意識をするのではなく、小指に意識を向けるだけでOK。)

糸井先生
糸井先生
さらに、自分の脇を開くようにするとさらにグリップがタイトになるので切られにくくなると思います。

(脇を開けてグリップを作っている様子。)

糸井先生
糸井先生
脇を開くようにグリップを作ると相手の袖により力が伝わるようになるのでオススメです。

普通に何も意識せずにラッソーをしていると、脇を閉じて袖を引くことが多いと思いますが、これだと相手も手首を回すためのスペースがあるので、手をサークルさせることができるんです。

トミショー
トミショー
なるほど!

全ての指に力を入れるのではなくて、小指を意識して持つことでグリップが強くなるんですね。

確かに握力は大部分が小指と薬指の力で決まるという話を聞いたことがあります。

小指を意識してグリップを作るということは、効率よく手の力を使えて理にかなっているグリップの方法なんですね。

トミショー
トミショー
ただ、それでも手首を回されてしまった場合っていうのはどうしたら良いですかね?
トミショー
トミショー
手首を返されないように注意しているのですが、それでも返されてしまうことがよくあります。
糸井先生
糸井先生
注意していても手首を回されるなら、自分の逆側の手で直接相手の手を持って、相手の手首を内側に戻す方法もあります。

そこで再度小指グリップを意識して握るようにしましょう。

トミショー
トミショー
両手で相手の袖をコントロールするんですね。

手首を回されるとすぐにグリップを捨ててしまっていたのですが、最後までグリップにこだわるのも大切なんですね。

糸井先生
糸井先生
ラッソーガードをする際はグリップが生命線なので簡単には取られないようにする必要があります。

回されてしまった場合、すぐに逆側の手で対応すれば戻せることもあるのでやってみてください。

②足のフックも使って相手の動きをコントロールする。

次のポイントは、足のフックも使って相手の動きをコントロールすること。

強いラッソーを作る為に大切なのはグリップだけではありません。

ラッソーの解除の代表的な手順にある、手首を返す動作や、胸を張る動作、脚を遠ざける動作も足のフックを効かせることで対処することができます。

ラッソーガードを解除されない為に。

糸井先生
糸井先生
さっきの話の続きですが、グリップを解除されないようにするには足のフックも大切になってきます。
ラッソーを解除する際の代表的な方法の一つに手首を回すのと、腕を引く動作に加えて胸を張る動作があります。
糸井先生
糸井先生
腕を引いたり、手首を回したりするのが難しい際に、背中の力も使って解除する為に胸を張るのですが、ここで簡単に胸を張らせないように、ラッソーのフックを相手の背中に密着させて、相手の身体を自分の方に引きつけるようにしておきます。
糸井先生
糸井先生
こうすることで、相手からすると胸を張ることが難しくなるので、グリップを簡単に解除されることも少なくなるかと思います。
またラッソーガードへの対処法のひとつとして、相手から下半身を遠ざける動きがあります。

(相手に下半身を遠ざけられてしまった様子。相手は両脚を自由に動かすことができる状態。)

トミショー
トミショー
下半身を遠ざけることで、両足を自由に動かせるようにして、脚を使ってパスガードを狙ってくる方法ですね。
糸井先生
糸井先生
上の写真のように、完全に距離を作られてしまうとかなり難しい状態になってしまうので、これも同じく自分の足のフックを使って、相手の脚をコントロールするようにできれば理想です。

ラッソーを巻いてる側の足でデラヒーバを作ったり、ラッソーの脚を相手の股下に入れておくことで相手との距離をキープすることができます。

③柔軟に形を変えられるように。

ラッソーは様々なガードに移りやすい形

糸井先生
糸井先生
強いグリップを作って、足のフックもしっかり効かせれるようになると、それだけでも簡単にはラッソーを解除されることは少なくなってくるかと思います。

ただ、それでも相手もパスしようと必死で動くので、ラッソーをしながらも様々な形になるかと思います。

そんな時は、相手の形に合わせて別のガードやアタックに移行することも頭に入れておくことが大事です。

グリップを強化することを意識しすぎるあまり、不利な体勢になっても袖を握り続けている人も多くいますが、ラッソーガードは他のガードに移行しやすいガードです。

ラッソーをしている時でも、相手の動きによって、柔軟に形を変えれるようにラッソーと相性の良いガードを練習しておくことも大切です。

完全に脚を流されてパスされそうになっているのに、袖をキープし続けている状態。

糸井先生
糸井先生
例えば、『胸を張られないように、相手の背中のフックをしっかり効かせておくことが大切だ』と先述しましたが、胸を張ってきた場合というのは、逆に言えば相手の脚が自分の近くに来るので、そこから別のアタックに移行することもできるので、その辺は自分が得意としている技と相談するのが良いかと思います。

僕の場合は、ここからマトリックスやフットロックに移るテクニックが得意なので、皆さんも自分にあった方法を探してみるのが良いと思います。

糸井先生
糸井先生
また、ラッソーガードを練習する場合は、必ず左右どちらでもできるようにすることが大切です。 
デラヒーバやリバースデラヒーバなどの、相手の脚をコントロールするガードを逆側でやることは少ないと思いますが、ラッソーやスパイダーなどの相手の上半身を主にコントロールする形のガードでは、相手のリアクションに合わせて、どちらでも対応できるようにしておく必要があります。
大概、右利きの相手の右手にラッソーを巻くと解除されやすいです。

ただ、逆サイドは練習していないという人も多く、左に巻いた途端解除されにくくなることも多いので、ラッソーを練習する際は左右どちらでもできるように両方練習しておくことが大切です。

トミショー
トミショー
確かに、自分がラッソーを巻かれた時のことを想像してみると、右手に巻かれた時は割と自信を持って解除できている気がします。

やっぱり技の練習はちゃんと左右両方やらないといけないですね。

ラッソーからのアタック一例。第一選択肢は、、

トミショー
トミショー
ありがとうございます!ラッソーガードのコツがなんとなくわかるようになりました!

あと、ラッソーガードからのアタックについても教えて欲しいんですが、糸井さんはラッソーをしている時に第一選択肢として何を狙っていますか?

糸井先生
糸井先生
僕がラッソーガードからよく狙うのはオモプラータです。
僕の場合は、片襟片袖ラッソーのような形をとることが多いのですが、ここからラッソーと逆の足で相手の肩辺りを蹴ると、相手が半身になるのでオモプラータに移行しやすいのでよく狙います。
トミショー
トミショー
なるほど、ラッソーを巻いてる足ではなく逆足を上手く使うのがポイントなんですね。

オモプラータを狙う際に、肘あたりの道着を握るのではなく、相手のひじを直接カップするようにして持っているのには何か理由があるのですか?

糸井先生
糸井先生
手をCの字のようにしてグリップを作ることを、その名の通り『Cグリップ』と言うのですが、オモプラータを狙う際に肘を直接Cグリップで握るようにすると、相手が腕を逃がそうとする方向に直接フタをすることができて逃げられにくくなるのでオススメです。

まとめ

最後に、ラッソーガードをする際に大切なポイントをまとめてみました。

ラッソーガードまとめ

①強いグリップを作る為に。

相手の袖を握る時は自分の小指に力を入れるように意識してグリップを作るようにする。

脇を開けるようにすると、よりタイトにグリップを作ることができる。

②足のフックも大切。

袖を引く力だけでなく、足で相手の腕や背中を引く力を入れることで、結果的にグリップを強化することができる。

③柔軟に形を変えれるように。

ラッソーガードは他のガードと組み合わせることで、より力を発揮するガードなので、相手の動きに合わせて柔軟に形を変えれるようにする。(左右どちらもできるようにすることが大切!)

糸井先生
糸井先生
ラッソーガードは、体重差や体力差、年齢差があっても使えるガードで、個人的に『これぞ柔術!』というテクニックだと思っています。

大事なポイントはすでに話しましたが、他にも足を置く位置、お尻の位置、肘の角度など色々なポイントがあります。

なかなかラッソーがうまくいかない時は、ラッソーを正面から巻かないようにしたり、お尻の位置に気をつけたり、今回紹介した基本的なポイントを見返してみてください。

ラッソーを使いこなせるようになると、他のガードへの繋ぎとしても使えるようになるので、結果的にガードが上手くなるのに直結してくれるはずです。

相手の動きに合わせて、攻める割合と守る割合を考えて使えるようになると、ラッソーガードがさらに上手くなると思います。
トミショー
トミショー
確かに、ガードが上手い人は、必ずと言ってもいいほど、ラッソーガードを上手に使っているので、すぐにパスガードされてしまうといったようなことで悩んでいる人はラッソーガードを練習すれば、かなりガードが強くなる事が間違いなさそうですね!

ありがとうございました!

糸井先生
糸井先生
ありがとうございました!

最後に

いかがでしたでしょうか?

この記事では、ラッソーガードをする際に意識するべきポイントについてまとめてみました。

是非皆さんもラッソーガードをする際は、今回の記事で紹介したポイントを意識してみてください!

きっと今よりもラッソーガードが得意になること間違いなしです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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