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『RIZIN28』タップしない=カッコいいは大間違いです。

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こんにちは、柔術ブログ『BJJMONSTER』管理人のトミショーです。

昨日行われた『RIZIN28』

勝負論のある非常に面白い試合ばかりで、私もPPVを購入してリアルタイムで視聴していたのですがスマホの前で大興奮してしまいました。

どの試合も本当に面白かったのですが、中でも特に印象に残っているのは、やはりメインカードのクレベル選手と朝倉選手の試合ではないでしょうか?

打撃VS寝技という構図で非常に面白い試合でしたが、その中でも気になったのが、朝倉選手のタップしないという行為です。

戦前から、朝倉選手は『関節技や絞め技ではタップしない。タップすればレフェリーが止めてくれて試合が終わる。そんな中途半端な覚悟で試合に臨んでいない』と宣言していましたが、結果的にクレベル選手に絞め落とされる結果となりました。

『絞め技を食らってタップしなかったから絞め落とされる』という、言ってみれば至極当然の結果です。

最後の最後まで諦めない。

タップしないところに男気を感じた。

と言えば聞こえがいいですが、タップしないという行為は非常に危険です。

今回は絞めだったからいいものの、もし腕や肩に対する関節技が完全に極まっているのにタップしなかったら、相手は腕や肩を折らないといけないことになります。

全国ネットで生放送している試合で相手の腕を折ったりすると世間一般の人はどう思うんでしょうか?

タップしなかった方が悪いと思えるんでしょうか?

今回はクレベル選手がブラジル出身ということもあり、朝倉選手の外敵扱いだったので、もし仮に折っていた場合はかなり印象が悪くなってしまっていたのではないでしょうか?

折られた本人が怪我をして、今後の生活に支障が出るのは本人の責任です。

タップをするかしないかというのも確かに本人の自由です。

ただ、『タップしない=男気がある、カッコいい』というのは大間違いです。

タップしないという行為は自分が壊されるというだけでなく、相手にとっても負担です。

誰も対戦相手の腕を折ってやりたいとか、絞め落としてやりたいと思っている人なんていません。

タップは相手の技術に対する称賛ですし、自分の命や怪我を防ぐためにも必ず行うべきです。

実際、今回の件の試合でも、クレベル選手が失神している朝倉選手に気づいて絞めを緩めて腕を極めるのを放棄した結果として何事もなく終わりました。

柔術で、初心者が一番最初に習う技は正しいタップの方法です。

今回のRIZINでの柔術家の活躍で、これから柔術に興味を持つ人が沢山出てくると思いますが、そういった方達には、間違っても『タップしない=カッコいい』といったような誤った美学を持たないようにして欲しいと切に願います。

あなたはこの件についてどう思いましたか?

ぜひあなたの感想をお聞かせいただければ幸いです。

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トミショー
ブラジリアン柔術が生きがいです。 柔術家に関する役立つ情報や、柔術に関する面白い記事を書けるように努力していますので、是非サイト内を色々と回ってみてください。