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柔術家に多い腰痛の特徴と対策。

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こんにちは管理人の富本です。

寒いですね。

大阪は10月中旬から急に冷えるようになり、日中こそシャツ一枚で過ごせるものの、朝晩は上着がないと厳しい季節になってきました。

こんな時に多くみられるのが腰痛です。

ギックリ腰が増えるこの季節、腰を酷使する柔術家達の腰痛発症リスクは一般人の比ではありません。

今回はタイトルにある通り柔術家に多い腰痛の特徴やそれに対する対策についてまとめてみました。

腰痛は知っているだけで大いにリスクを下げることが可能です。

腰が痛い柔術家の方々、ぜひ最後までお読みください。

(✳︎鍼灸師と柔道整復師で慢性腰痛持ちの柔術紫帯が書いています。)

なぜ柔術家には腰痛持ちが多いのか?

まず最初に、なぜ柔術家にはこれほどまでに腰痛持ちの人間が多いのでしょうか?

筆者は職業柄、さまざまなスポーツ選手の施術を行わせていただく機会に恵まれましたが、柔術ほど腰痛を持っている競技者が多い競技は他にないのではないかと思います。

筆者はそれには以下の二つの原因があるのではないかと考えています。

  • 柔術家の年齢
  • 他のスポーツにはない柔術特有の姿勢

上記二つの理由はそれぞれだけでも腰痛を引き起こしてしまう原因ですが、二つが噛み合うことによってより、腰痛発症のリスクが跳ね上がるのではないかと考えます。

前提として腰に問題が出やすい年齢であること

一つ目は単純明快で、柔術家の年齢による問題です。

『問題』というよりかは『前提』に近いかもしれません。

昨今、一昔前とは比べ物にならないほど、ブラジリアン柔術という言葉が世の中に浸透してきたこともあり、女性、子供、若者で柔術を始める人が増えてきています。

サッカーのユースチームのような形で小さい頃から柔術を専門的に行うキッズなども増えてきており、柔術の競技人口の平均年齢は年々下がってきているように感じます。

その証拠に、と言ってはなんですが、12月にJBJJF主催のキッズだけの大会が淡路島で開催される予定です。

(翌日に一般の部もあり、同じ会場で2日連続開催予定。)

筆者は過去に同じ会場で開催されたJBJJF主催の西日本柔術選手権にアダルト部門で出場したことがあるのですが、当時はキッズと大人が同じ日に同じ会場で行われていました。

非常に狭い会場でしたが、1日で大人と子供どちらの部門も終わらせることができるくらいの人数だったのでしょう。

今回、わざわざ別日で開催するということはそれだけ参加する出場者の数が増えているということが推測できます。

お世辞にも都心部からアクセスがいいとは言えない淡路島ですが、エントリー多数で非常に盛り上がる大会になるのではと予想します。

地方で行われる大会であっても主に若手が出場するアダルト白帯や青帯はエントリー数も多いです。

とはいえですよ。

そうはいっても柔術をやっている大半の人がマスター世代(30歳以上)の男性です。

最近は女性が増えてきているとはいえど、そうはいっても90%近くは男性です。

30歳以上の男性で習い事としてお金を払って柔術道場に通える人間は、ほぼ全員が職を持っていることは間違いなく、デスクワークやら肉体労働など職種に違いさえあれど、まず大前提としてそもそも腰痛持ちあるいは腰痛リスクが高い人間が多いことは間違いありません。

日本において腰痛は国民病であり、国民の大多数が従事するデスクワークにおいては痛みこそ別にせよ、ほぼ全ての労働者が腰にだるさや重さ、コリ感などの何らかの問題を抱えているのが現状です。

まず、大前提として柔術をやっている人の多くが、すでに柔術をやる前から腰痛リスクが非常に高いカテゴリーに分類されるということです。

柔術特有のポジションによる問題

次に二つ目の理由として柔術特有のポジションが挙げられます。

・トップポジション

トップポジションでは基本的に相手から襟を引かれ頭を下げられるプレッシャーをかけられます。

柔術においてトップにいる際に頭の位置を相手にコントロールされるのは死活問題なので、当然の如くこの頭を下げられる(身体をくの字に曲げられる)プレッシャーに対して抗うことになるのですが、ここに一つ腰痛発症のリスクがあります。

筋肉には力を発揮する形態によってそれぞれ短縮性収縮、伸張性収縮、等尺性収縮といったように名前が付けられていますが、この中で最も筋肉が大きな力発揮を要求されるのが伸張性収縮です。

アームカールを例に挙げると、ダンベルを持って肘を曲げる動作が短縮性収縮。

肘を曲げている状態からダンベルの重さをコントロールしながら、ゆっくりと肘を伸ばしていく動作が伸張性収縮です。

肘を曲げる際の方が、ギューッと力こぶが盛り上がってくるので大きな力が働いているように思えますが、実は筋肉はブレーキをかける時の方が大きな力を発揮しているのです。

襟を引かれて頭を下げられる力に対して、頭を曲げられまいと背筋を伸ばそうとする力は固有背筋が伸張性収縮を強いられている状態です。

この状態は筋肉によって非常に過酷な状態なので、繰り返しの負荷や急な負荷によって腰痛が発症する恐れがあります。

デッドリフトやスクワットに比べてかかる重さは少ないかもしれませんが、デッドやスクワットをする際は自分で重さを調整して、自分でタイミングを決めてウエイトを持ち上げることができますが、柔術の場合は相手に襟を引かれるので不意な体勢で力発揮する必要もあります。

『〇〇キロの重さを持ち上げる』と頭でイメージできて腹圧を高めた状態であれば、そう簡単に腰を痛めることはありませんが不意打ちとなるとそうもいきません。

例えそれが軽い力であってもこちらの準備ができていなければそれは非常に大きな負荷となります。

実際、筆者が柔術の練習中にギックリ腰になったのがこの動きでした。

筆者はライトフェザー級でデッドリフト130キロ程度と、決して力が弱い方ではないと思うのですが、同階級の一つ下の帯の人間とスパーリングしている際にギックリ腰になりました。

今思えば少し油断もあったかとは思いますが、自分がトップポジションにいる際に不意に襟を引かれた際に負傷したことを鮮明に覚えています。

帰りの車の運転も非常に辛く、しばらく日常生活に支障が出たと記憶しています。

このタイプで負傷する固有背筋は抗重力筋と呼ばれ、普段から重力に対して姿勢をキープするために酷使されている筋肉です。

慢性的に疲れやコリを感じている人が多い代表的な筋肉です。

両側を同時に負傷することは少なく左右どちらか一方を痛めることが多いです。

前屈みの際に痛みが出るのと、やや斜め方向に前屈みをした際に痛みが強まるのも特徴です。

初期であれば前屈みだけでなく腰を伸ばす際に痛みが出ることもあります。

・ボトムポジション

ボトムポジションは柔術特有です。

背中をマットにつけた状態から技を仕掛けたりするのは間違いなく柔術の専門特許で、柔術では『下のポジション=不利』という一般的な考えが当てはまりません。

柔術家同士が上と下に分かれた場合、いきなり特定のポジションに移らない限りパスガードの攻防が行われます。

下の人間に焦点を当てます。

『パスガードされる』とはとどのつまり、相手に脚を捌かれて胸と胸をくっつけて押さえ込まれるということですから、パスガードを防ぐにはオープンガードの基本姿勢を取ることになります。

grappleartsより引用。

股関節を最大限に曲げ、腿を胸に引き付けて、脚と腕の間のスペースを最小にします。

専門的に言うと股関節は屈曲外転外旋位というポジションになります。

オープンガードであれば基本的にこの姿勢をとり続けることになるかと思いますが、この姿勢は意外と腰に負担のかかっている姿勢なんです。

写真を見ればわかりますが、股関節は大体90°程度曲がっている状態ですが、仮に股関節や股関節についている筋肉に硬さが存在する場合は、足を胸に引き付ける際に股関節の屈曲が出ないのでその分、腰を丸める動きが大きくなってしまい腰の筋肉などに負担がかかります。

また、曲がってこない脚を胸に引き付けるわけですから、股関節を曲げる筋肉を非常に酷使しています。

股関節を曲げる役割のある筋肉はいくつか存在しますが、その中でも大腰筋は股関節の屈曲と外旋に働くことから、この動きに大きく関わっていることが予想できます。

オープンガード以外でも働いています。

基本的に上にいる相手は下の人間のフレームを潰してきます。

デラヒーバやリバースデラヒーバであれば最初に生まれる攻防はフック側の脚を外すのと、フックしていない脚を潰すことではないでしょうか。

この場合、下の人間は股関節を伸ばされそうになるのに必死に抗う形になります。

伸ばされそうとしているのに抗う。

そう、先ほど出てきましたね。

伸張性収縮というやつです。

筋肉に最も負担のかかる収縮形態です。

白帯ストライプ無し同士のスパーであれば、パスするかされるかは一瞬で決まりますが、ある程度上級者同士のスパーとなると、パスガードの攻防が最も長い時間になります。

上下どちらの人間にとっても精神的にも肉体的にも非常に過酷な時間ですが、こと腰への負荷という観点から考えても、上下どちらの人間にとっても相当過酷な時間になっています。

腸腰筋は一時期ボルトの活躍によって有名になりましたね。

大腰筋と小腰筋、腸骨筋の三つを合わせて腸腰筋です。

大腰筋は腰骨から脚の骨に付着しているので、この筋肉が悪くなっている腰痛の特徴としては、長時間座った後に立ち上がる際に腰が痛かったり伸びにくかったりと、股関節が動く時に痛くなることが特徴です。

また呼吸に関わる筋肉である横隔膜と起始部を共有していることから、くしゃみなどの横隔膜が急激に収縮した際に腰に響くことが特徴です。

股関節を曲げる筋肉ですから、股関節が曲がっている状態で長時間過ごしている人は非常に硬くなっている筋肉です。

原因一つ目でも述べましたが、柔術家の大多数が30歳以上の仕事をしている男性です。

このうち半数近くがデスクワークに従事しているので、ほとんどの人が、柔術をやる前の時点で大腰筋が硬くなっているということです。

その状態でさらに格闘技による負荷がかかるのですから当然腰痛が出てもおかしくないはずなんです。

大腰筋のそばにある腰神経叢は大腰筋や太ももの筋肉を支配しつつ、腰仙骨神経管を形成し坐骨神経へとつながります。

やや専門用語が多くなってしまい恐縮ですが、要は大腰筋が悪くなっているタイプの腰痛では腰だけでなくお尻や足にまで痛みが出ることがあるということです。

坐骨神経痛のような症状が出ているからといってお尻の筋肉をほぐせどほぐせど、腰から足の痛みや痺れに変化が出ない場合は大腰筋を疑ってみる必要があります。

このタイプの腰痛の対策としても、やはり固くなっている大腰筋の緊張をほぐし、柔軟性を高めるしかありません。

生活の上で気をつける点で言えば長時間同じ姿勢で座りっぱなしにならないように気をつける点とこまめなストレッチでしょうか。

腰痛のある柔術家なら、すでに言われるまでもなく練習前後のストレッチは行っているかと思いますが、もし行っていないようであれば必ず時間をとってやるようにしましょう。

体が温まっていない状態で練習を行うのは自殺行為です。

最近はYouTubeなどで整体やストレッチの動画が出回っていますが、可能であれば安いもので結構なので専門家が書いた書籍などを参考にするようにしましょう。

 

 

無料でも良い情報はありますが、とんでもないデマ情報が流れていることも少なくないのがYouTubeです。

また、今回は大腰筋のみについて書いていますが、座りっぱなしは勿論のこと、立ちっぱなしでも股関節周りの他の筋肉は硬くなってしまうので、広い目で見て周囲の筋肉も全体的に伸ばしておくことが大切です。

ただ、大半の腰痛持ちの柔術家は既にストレッチを実践済みかと思います。

練習前後にストレッチをして、腰を強くするために筋トレまでしてるのにそれでも腰が痛い。

だとすれば既にセルフケアで対処可能なラインを超えているかもしれません。

そのような方には鍼灸治療をオススメします。

鍼灸治療なら表層に存在する固有背筋型の腰痛はもちろんのこと、深部に存在する大腰筋にも直接アプローチすることが可能で、今回紹介した二つのタイプの腰痛に非常に効果的です。

ストレッチや整体に行ってもなかなか腰痛が改善しないという人は選択肢に加えても良いかと思います。

ただし大腰筋への鍼治療などは、どこの鍼灸院でも行っているわけではありませんので、良い鍼灸院を探す必要があるかと思います。

大阪であれば、筆者が伺うことも可能なので、慢性的な腰痛でお悩みの方は是非一度ご相談ください。

https://homare-shinkyu-seikotsu.net

✳︎腰痛には今回紹介した二つ以外にも様々な種類があります。今回紹介した二つのタイプの腰痛はあくまで沢山あるうちの一つです。それぞれのタイプによって原因、対処方法、治療期間などは異なりますので、腰痛でお困りの方は専門家に相談するようにしましょう。

以下、腰痛に関する記事一覧です。

筆者自身が腰痛持ちなので、自分の身で鍼治療を受けた際の記事などをまとめています。

仲間の柔術家がギックリ腰になった際に数回治療した際の記事などもありますので、お時間のある際に読んでいただければ幸いです。

タイマッサージ師のギックリ腰に対する鍼治療の実際

柔術家のギックリ腰に対する鍼治療の実際

自分自身がギックリ腰になった際に大腰筋への鍼治療が著効した件

ギックリ腰への鍼治療まとめ

 

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トミショー
ブラジリアン柔術が生きがいです。 柔術家に関する役立つ情報や、柔術に関する面白い記事を書けるように努力していますので、是非サイト内を色々と回ってみてください。