こんにちは、BJJモンスターです!
先日、柔術の練習をしていて膝を怪我してしまいました。
大怪我というほどではありませんが、今のところかなり動きに制限があって思うように練習できていない状態です。
22歳から柔術を始めて、現在25歳になり約3年ほど練習を続けてきましたが、今回が初めての大きな怪我となります。
よくブラジリアン柔術は安全で怪我の少ない格闘技と柔術道場のホームページなどに書かれていますが、管理人の周りを見てみると、どこもかしこも怪我人だらけで、腰が痛い、膝が痛いといった声がよく聞こえてきます。
ブラジリアン柔術は本当に安全で怪我の少ない格闘技なのでしょうか?
自分が怪我をしたこともあって改めて考えてみました。
柔術家は怪我人だらけ?
個人的な感覚でいうと柔術家は怪我人だらけだと思います。
怪我というとまた違った意味になりますが、ほとんどの柔術家は一つや二つは痛みや違和感のある部位を持ったまま練習しているのが現状だと思います。
柔術を始めてからどこも痛みを感じたことがなく怪我もしたことがないという人がいたら相当レアなパターンだと思います。
アダルトとマスターで世代によっても怪我の発生率は違っていそうですが、アダルトは若くて勢いのある選手が多いので、フィジカル面での攻防も多くなり、その分怪我の可能性も増えます。
マスター世代はアダルトに比べると、スパーリングも試合も少し強度は落ちるので怪我の発生率は少なめですが、一度怪我をするとなかなか治らなかったり癖になってしまうような印象です。
柔術における代表的な怪我は?
柔術では様々な怪我をする可能性がありますが、
最も多い怪我の部位は指と手だそうです!
柔術における怪我の割合(部位別)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5968975/より引用
こうやって見てみると、指や手の怪我がダントツで多く、その次に、足(足首より下と足の指)と肘と膝がほぼ同率で並んでいます。
柔術において指の痛みは避けられない問題ですよね。
柔術では常に道着を指で掴まないといけないので、指の関節にかかる負担が他のスポーツよりも格段に大きいことは間違いありません。
柔術家のほとんどは指にタコができてしまう始末です。
指が変形してこそ真の柔術家と言ったりするくらい、柔術家にとって指の痛みや変形はつきものです。
そうは言っても、指が痛くないのが一番ですので指の痛みで悩んでいる人はテーピングやサポーターでしっかりと指を保護してあげましょう。
https://bjjmonster.net/ブラジリアン柔術%E3%80%80指が痛い際のテーピングの簡
指の怪我に次ぐ第二集団の、足、肘、膝ですが、私自身三年間の柔術歴で全ての部位を負傷した経験があります。(笑)
立ち技も寝技も、どちらもマットに足を踏ん張る事が多くなるので、相手に投げられたりスイープされたりする際に、膝や足を捻ってしまうことも多いと思います。
また茶帯以上になると足関節が解禁されて、アンクルロックや膝十字の攻防が出てくるので、これによってさらに足や膝の怪我の発生率が上がっているように思います。
肘の怪我も割と多いようですが、ほとんどが腕十字による怪我ではないかと思います。
始めて腕十字を極められて、タップするタイミングがわからずに肘を痛めてしまうのは柔術初心者あるあるではないでしょうか?(笑)
腰や首の怪我よりも肘や膝の方が多いのが意外ですね。
格闘技の中では比較的安全
柔術は組み技格闘技なので、打撃のある格闘技に比べると比較的安全なのは確かだと思います。
打撃がない分、顔や体を殴られることもないので体に傷や青アザができたりすることも少ないです。
しかし、同じ組み技系格闘技の中でも、柔道やレスリングと比べても安全かどうかというのは意見の分かれるところだと思います。
柔道もレスリングも怪我が多いスポーツであることは間違いなく、その二つの要素が組み合わさっている柔術も同じく怪我が多いスポーツの一つに含まれると思います。
決して一言で、ブラジリアン柔術は安全で怪我が少ないスポーツとは断言できなさそうです。
スタイルを変えてみるのも一つの手
どうしてもスタイル別に負傷しやすい部位があるのも事実です。
ベリンボロは首と腰が痛くなる。
50/50は膝を壊す。
各々得意としている展開で痛めやすい部位があることは間違いありません。
ベリンボロをすると腰が痛くなる人ような人は、思い切ってベリンボロをやめてみるのも一つの手です。
自分の好きなテクニックを手放すのはすごく勇気のいることですが、柔術には様々なガードやテクニックがあるので、自分の腰が痛くないガードを探してみるのもいいかもしれません。
ベリンボラーがスタイルチェンジして腰を痛めにくいハーフガーダーに。
そのままハーフガードの奥深さにハマっていく可能性も??
怪我なく安全に練習する方法は?
怪我なく安全に練習するには、体調管理とスパーリングの際の工夫が必要です。
柔術家は仕事をしながら趣味として柔術を楽しんでいる人がほとんどなので、怪我をすると家族や仕事仲間にも迷惑をかけてしまいます。
疲れていたり体調がすぐれない時は思い切って休んでみる。
本調子でない状態で練習してもいい練習にはなりません。
https://bjjmonster.net/ブラジリアン柔術%E3%80%80体が痛い!練習に行きたくな
勇気を出して休みましょう!
スパーリングにおける注意点としては、怪我を避けるためにも常にガチンコでやるのではなく8分目くらいの力で動きをコントロールして行うようにしましょう。
また、体重が全然違う人とスパーリングをするのは怪我のリスクが常につきまとってしまうので、自分と2階級以上体重差がある人とはなるべくスパーリングは避けた方がいいでしょう。
それでも怪我はつきもの
しっかりと体調を管理して、疲れている時は休む。
スパーリングでは余裕を持って動いて、適正階級の人となるべく練習する。
こういうルールを徹底的に守っていても、怪我をすることはあります。
スポーツである側面、怪我を100パーセント避けることは難しいので、怪我をしてしまった際は練習を休んで、まずはしっかり治すことを優先しましょう!
怪我をして練習できない間にも強くなる方法は沢山あります。
筋トレしてフィジカルを強くしたり、試合映像や教則動画を沢山見て柔術IQをさらに高めるのも一つの方法です。
Sometimes an injury is also an opportunity to work on a different aspect of your game.
海外ではこのような考え方が一般的とされていて、怪我をしたことは考え方によってはチャンスになり得ます。
万が一、怪我をしてしまった場合は落ち込むのではなく、しっかりと事実を受け止めて、怪我したことをプラスに受け止めて、今後も長く続く柔術人生の糧にできるように考えを変えてみましょう!