相変わらず久しぶりの更新です。
鍼灸院を開業してから毎日てんやわんやの日々を過ごしており、あっという間に半年もの日々が過ぎ去っておりました。
開院当初からずっと閑古鳥が鳴いており、そのうち閑古鳥達が群れを成しビブラートを効かせながらハモリ出すんじゃないかと内心ビクビクしながら毎日を過ごしていましたが、ひたすらにブログを更新して真面目に商売をしているおかげか、少しずつ予約をいただけるようになり、やっと鍼灸院以外のことに時間を使えるくらいにはなってきました。
開院当初から今の今まで、このブログの読者の方も来院してくださったりして驚きを禁じ得ません。
スティーブジョブズの名言で、『点と点はいつか思いもよらず繋がるから色んなことやってみんしゃい。将来どの点と点が繋がるかはわからへんさかいに。』みたいな話がありますが、私にとっては、鍼灸院の開業とブラジリアン柔術のブログがまさにそれです。
(画像はこちらから引用。)
柔術は怪我や慢性痛の多い格闘技ですし、自分が長く所属している道場から、そう遠くない場所で鍼灸院を開業すれば多少は柔術家の方も来てくれるのではないかと思っていたのですが、その予想は嬉しいことに大きく外れ、多少どころか想像以上に沢山の柔術家の方が鍼灸院に足を運んでくださりました。
この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
ブログを読んだことがきっかけで私のことを知っていただき来院していただいた柔術家の方も少なからずいたことには本当に驚きです、開いた口が塞がりません。
これこそ、まさに想像もしていなかった点と点が繋がった瞬間だなと思っている次第です。
柔術ブログを始めた頃は、まさか自分が本業で独立して開業して、その頃にブログの読者様が患者様となって来院するなんて言っても、まるっきり信じられないことでしょう。
と、恒例の長過ぎる前置きはさておき、そんなこんなでそこそこに忙しい毎日を過ごしているとついつい手を伸ばしてしまうのがエナジードリンクです。
ええ、そうです。
実は私、自他共に認めるエナジードリンク中毒、というよりもモンスターエナジー中毒者でした。
来る日も来る日も毎日モンスターエナジーを飲み、モンスターエナジーを飲まない日はないと言っても過言ではないくらいモンスターエナジーに依存した日々を送っており、モンスターエナジーを毎日飲み続けて早10年。
この記事を執筆するにあたり、今まで自分はどのくらいモンスターエナジーを飲んできたのだろうと頭の中で振り返ってみたのですが、遡れば高校時代の受験勉強の時期くらいから毎日のように飲み出したので、30歳のおっさんとなった現在までに、すでに10年以上、本数にして3650本以上はモンスターエナジーを飲み続けてきたことになるようです。
依存症って怖いですね。
自分で書いていて怖くなってきました。
途中、飲み過ぎて味に飽きたりしていたのですが、もうどっぷりと脳が糖分に依存していて、何かにつけて毎日モンスターエナジーを飲み続けていました。
何回、脱サラならぬ脱エナに失敗したか数えきれないほどです。
もう一生辞めることはできないんだろうなと考えていたのですが、ここ数週間でピタッと飲むのを辞めることができました。
前日の寝不足の身体の怠さを誤魔化す為に飲んでいた出勤前のモンスターエナジーも、1日働いて疲れた身体に鞭打ってブラジリアン柔術の練習に行く際に飲むモンスターエナジーも今では全く飲まなくても平気になりました。
結果的に言うと、あれほどまでに依存したモンスターエナジーを止めることができたのも、ある意味鍼灸院を開業したおかげだったんですが、せっかくなので、この記事では重度のエナジードリンク中毒者だった筆者が、エナジードリンクを断ち切るために行ったいくつかの方法について自分自身の経験を振り返りながらまとめてみたいと思います。
エナジードリンクにどハマりしているそこのエナジードリンカーのあなた。
もう高い金払って、毎日エナジードリンクを飲むのはやめましょう。
この記事を読んだことをきっかけに脱エナできる人が一人でも増えることを祈るばかりです。
脱エナのために行った方法2戦
筆者がエナジードリンクを辞めるために行ったのは以下の2戦です。
えっ?2選の選が戦になっているって?
いやいや、間違いではありません。
依存症から抜け出すのはまさに戦。
冗談でなく、全身全霊をかけて臨む必要がある戦です。
以下がその2つの戦です。
①エナジードリンクのネガティブな情報をこれでもかとインプットする。
②エナジードリンクに費やした金額を可視化する。
順番に1つ目の戦から見ていきましょう。
Road to 脱エナその1 エナドリの危険性を脳にこれでもかとインプットする。
まず行ったのが、エナジードリンクの危険性、ひいてはそんな危険物を毎日飲み続けている自分自身の愚かさを冷静になって見つめ直すことです。
エナジードリンクに関するネガティブな情報を徹底的に脳にインプットして、こんな愚かなものに依存している自分が恥ずかしいと思う状態を作りましょう。
頭の中でセルフネガティヴキャンペーンを行うイメージです。
情報過多な現代社会では、自分が望めば手元にあるスマホでほぼ全ての情報が手に入ります。
無料で手に入る情報については、受け取る人の見極め能力が試されますが、少なくともこの記事を読んでいる人にネットリテラシーが著しく低い人はいないでしょうから、大丈夫でしょう。
検索エンジンで『エナジードリンク バカ』とググってください。
YouTubeで『エナジードリンク 危険』と検索してみてください。
どちらでも大量の検索結果が出てくるでしょう。
時間が許す限り、沢山の動画を見ましょう。
見れば見るほどいかに自分が行なっていることが愚かなことか理解できるでしょう。
個人的なおすすめは以下の動画です。
ひろゆきがエナジードリンクを飲んでいる人をディスっている動画もあり、内容自体もとても良いのですが、格闘技をやっている人であればひろゆきがホラ吹きであると脳内にインプットされているでしょうから、ひろゆき以外の動画を見るようにしましょう。
動画以外でも、エナジードリンクのあれこれについて色々とググってみると、エナジードリンクの飲み過ぎで亡くなった人のニュースなんかも見つかります。
【悲報】カフェイン強いの何杯か飲むと死ぬ
「エナジードリンク」と呼ばれる飲料を日常的に飲んでいた九州地方の20代男性が昨年、カフェイン中毒により死亡していたことが分かった。常用での中毒による死亡は国内初の報告例とみられるという。
一気に約20本飲むと致死量なんだって#カフェイン中毒 pic.twitter.com/DtmSSXIiAO
— 痛いニュース(ノ∀`) | 公式ツイッター (@itainews_com) March 17, 2024
エナジードリンクには、大量の砂糖とカフェインが含まれており、飲み過ぎると死亡する可能性があるということです。
流石にエナジードリンクの飲み過ぎで死ぬのは、常識的には考えられないくらいの量を摂取した場合ですし、日本で売られているエナジードリンクは海外のそれに比べるとサイズもかなり小さいので、『流石に大袈裟だろう』と思う人も多いでしょうが、依存症に陥っている人に対する危険を表すメッセージとしては十分すぎる効果があるのではないでしょうか。
私も、散々エナジードリンクやカフェインの危険性について改めて調べてみて、毎日のように飲んでいるのが怖くなり馬鹿らしくもなったのですが、、
ただ、、、、
エナジードリンクの危険性なんて正直言われなくてもわかっています。
そんな物に依存している自分自身が愚かだということだってわかっています。
わかっていながらも、それでもやめられないのが依存症の怖さなんです。
私自身も、この方法を行うと、数時間から1日くらいはエナジードリンクに手を伸ばそうという気が起きなくなるのですが、数日が経過して普段通りの生活を行っていると、何の変化もなく毎日のようにエナジードリンクを飲み続ける日々を送っていました。
Road to 脱エナその2 経済合理的に考えてみる。
エナジードリンクの危険性について冷静になって理解してみても、脱エナすることができなかった筆者が次に行ったのが、『毎日モンスターエナジーを飲んでいる自分がどれだけ経済合理性に欠けているかについて考えてみる。』です。
健康はもちろん大切ですが、もう一つの大切な物であるお金をどれだけ愚かに使っているのかを自分自身で理解することでやめられるのではないかと。
『経済合理性っちゅーても、あんちゃん、エナジードリンクなんて一本200円ちょっとなんやから、合理性もクソもないやろ、安いもんや。』
と言った意見をお持ちの人もいるでしょうが、、、
いやいやいや、エナドリ中毒者を舐めるなよと言いたい。
たかが数百円。
されど数百円です。
塵も積もれば山となる。です。
特に筆者のような、慢性中毒性モンスターエナジー依存症患者の場合、1日1本はおろか1日2本飲むことも少なくなかったので、仮に1日2本飲んだと計算すれば、モンスターエナジー1本230円×2=460円×30日で、月に13800円です。
月に13800円。
年間にして約165000円です。
1日1本の場合でも83950円です。
飲まない日はほとんどないですが、毎日2本というわけではないので、まぁ慣らしたら大体10万円くらいでしょうか。。
先述したように、筆者はモンスターエナジーに依存しきった生活を10年近く過ごしてきました。
年間10万円ですから、単純計算で10年で100万です。
100マン。
エナジードリンクの危険性について調べるくらいでは気が変わらない私でしたが、流石に自分自身がこんな単なる砂糖の塊に100万円以上費やしたのだという現実を改めて目の当たりにすると気が狂いそうになりました。
100万です。
100万。
金は命より重い、、。
とまでは言いませんが、少なくとも現代社会において我々は自分自身の時間(命)を削ってお金を得ています。
つまり、金=命と言っても決して過言ではないくらい、お金は重たく大切な物であることは間違いありません。
そんな大切なお金を100万も無駄な物に費やしてしまったという現実を振り返るのはかなり精神的にダメージを受けました。
い、今からでも遅くない。。
もうすでに使ってしまった100万円は決して戻ってきませんが、これからの無駄遣いを防ぐことは可能です。
今からモンスターエナジーを辞めれば年間で10万円の節約になるわけです。
10万円稼ぐのは大変です。
会社員や公務員であれば、毎月決まった額の給料が口座に振り込まれるわけですが、何を隠そう筆者は毎月収入の額が異なる個人事業主。
10万円を稼ぐことの大変さは誰よりも理解しています。
私は、私自身に問いかけました。
10万円あれば、やりたいことの大概はできますし、欲しいものもよっぽど高額なものを除けば大体買えます。
海外旅行だっていけます。
実際筆者は来月フィリピンに三泊四日で行くのですが、その際の航空券とホテル三泊の料金は全て込みで約50000円です。
空港までの交通費や滞在時の費用など全て合わせても10万円には収まるでしょう。
モンスタエナジーを飲まなければ、それだけで海外旅行に行ける。。。
この事実を知った時に強烈に自分自身の愚かさを呪いました。
月10000円使える金額が増えれば、生活の質を大きく上げることが可能です。
スポーツジムに入会したり、英会話の学校に通ったり。
最近はチョコザップなんてジムが流行っているので、その辺をうまく使えば10000円でジムと英会話のどちらも通うことだって可能です。
いらないと思ったサブスクには1円足りとも払いたくないのに、必要のないエナジードリンクに毎月1万円も使っている自分自身の圧倒的な矛盾に言葉を失いました。
結論 依存症から抜け出すのは強いエネルギーが必要
依存症からの抜け出し方は、どれでも基本的には変わらないのではないかと思います。
依存してしまっている対象物の危険性を知る。
それにかける金と時間を計算してみる。
私自身、正直言ってエナジードリンクの危険性について理解するだけでは、依存症から抜け出せませんでしたし、本音を言うと、タバコやパチンコといった他の代表的な依存症に比べると、浪費する金額も少ないし、人様に迷惑をかける行為でもないから、多少くらい依存していてもいいかと、どこか自分に言い聞かせていたところがあったのですが、背けたくなる現実に真正面から向き合ってみた結果、10年以上続いたモンスターエナジーとの蜜月の日々と別れる決心がつきました。
費やした金額と正面から向き合った日の翌日から脱エナジードリンクを始めたのですが、想像以上に禁断症状などが出ることもなく想像以上にスムーズに脱エナすることに成功しました。
これまで何となく『辞めないとな』と思っては、軽い気持ちで辞めようとした際は1日でも抜くと禁断症状のように、どうしてもエナジードリンクが飲みたくなってエナジードリンクのことばかり考えてしまうくらいにどっぷりと依存していたのが嘘のように辞めることができました。
依存している自分を客観的に見てみるといかに愚かなことをしているのかが理解できます。
タバコにはパッケージに吸う人の健康を害する恐れがあると記載されていますが、エナジードリンクにはそのような記載がありません。
エナジードリンクも基本的には人体にとっては害でしかないと今となっては思います。
口にする物にもっと意識を向けよう。
アスリートなのにも関わらずエナジードリンクを飲み続けている人も少なくありませんね。
レッドブルやモンスターエナジーは、エクストリームスポーツなどのスポンサーをして知名度を高めてきた企業なので当然と言えば当然ですが。
一流のアスリートでエナジードリンク依存症の人はほとんどいません。
一流のアスリートは口にするものに非常に強いこだわりを持つことから、エナジードリンクのように過剰な糖分やカフェインを含んでいるものを口にしたりすることはほとんどありません。
ごく稀に、サッカー元イングランド代表のジェームズバーディのように1日3本飲むアスリートもいますが、それはレッドブル自体の効果を期待して飲んでいるのではなく、試合前の願掛けルーティンとして飲んでいるだけです。
長期的に見たらパフォーマンスに必ず悪影響を与えます。
と思った人もいるかもしれませんが、一流アスリートじゃないからこそ、一流アスリート以上に身体の健康について気をつけなければいけないのです。
パチンコやタバコと言ったように、強力な脳内物質による依存症に比べるとエナジードリンク依存から抜け出すのはそう難しくありません。
強力なカフェインと大量の砂糖によってもたらされる一時的な爽快感は確かに感じることができますが、依存症も長くなってくると、効きが悪くなって、さらなる依存を引き起こします。
毎日飲んでいる人は完全な依存症です。
やめましょう。
とは言ってもやめられない依存症の怖さ。
って、そんなことでやめられるなら、みんな辞められるんです。
わざわざ金を払って健康を害することをしている。
その事実を頭では理解していながらもどうしても止めることができないのが依存症なんです。
人間は必ずしも経済合理性に則って全ての行動を行なっているわけではなく、健康な時に健康の重要性に気づくことができない生き物だからです。
筆者の場合もこのような感じで、依存している自分をどこか仕方ないと言い聞かせて、来る日も来る日もモンスターエナジーを飲み続ける日々を送っていました。
正直、どちらも正論っちゃ正論ですよね。
実際、私が本当の意味でエナジードリンク中毒から抜け出すことができたのは、途中でも触れましたが、会社員を辞めて個人事業主になった影響もかなり大きいかと思います。
筆者は今年の2月から会社員を辞めて独立し鍼灸院を開業しました。
独立して鍼灸院を開業したと周りにいうと、すごい!立派!みたいなリアクションをされることが多いのですが、実際のところスタッフは一人も雇っていないし、いわゆる一匹狼状態です。
全く当てのないところから始めて、少しずつ軌道に乗り、いわゆるサラリーマンとして整骨院や整形外科で働いていた時よりかは収入も増えましたが、如何せん一人親方状態なので、働けば働くほど収入が増える一方、自分が休めば給料が全く無くなる状態になりました。
この状況になると、自分自身の健康の重要性に重きを置かないわけにはいきません。
夕食後に食べていたポテトチップスとコーラは自然と欲しなくなりました。
朝一眠気醒ましに飲んでいたモンスターエナジーからも自然と距離を置くことになったのはある意味必然なのかもしれません。
成功したというよりも自然と欲しくなくなった。
と言う方が正解かもしれませんが、何はともあれ、あれだけ依存していたモンスターエナジーを自然に辞めることができたのは、ある意味開業してから得られた一番大きなメリットかもしれません。
長い目で見たら健康に対する悪影響は明らかですから、大袈裟でなくそう思います。
また、エナジードリンクを毎日摂取している人は、食事の重要性ひいては、口から摂取している物がどこから来ているのかについて勉強してみるのも悪くないのではないかと思います。
毎日ふと食べている、あの食べ物が実は体にとって毒だった。というパターンは食品添加物まみれの現代社会において決して珍しい事象ではありません。
今は起床後の眠気醒ましにはオレンジジュースやリンゴジュースなど果汁100%のジュースを飲んでいます。
ジュースとお菓子ばかり食べていた食生活への意識も大幅に変わりました。
食事に関する意識がだいぶ変わった。
脂っこいものを食べた後は背部のだるさと腰痛が如実に現れる。 pic.twitter.com/4RRV28q6w2
— 富本翔太/ほまれ鍼灸院/ブラジリアン柔術 (@Jy8St1218) August 23, 2024
モンスターエナジーに依存していた時は、人工的な甘みに比べると自然由来の甘味は、あまり甘く感じず不満足だったのですが、脱エナした現在、フルーツや果汁100%ジュースの甘味の強さに驚きを隠せません。
あまりに依存していた結果、味覚までおかしくなってしまったのではないかと思います。
さて、というわけでダラダラと中身のない文章を書き綴ってしまいましたが、結論としてもう一度口を大にして言いたいのですが、みんなエナジードリンクは百害あって一利なしなのでやめましょう。
ついつい手を伸ばしてしまう気持ちは、重度の依存症だった私は痛いほどその気持ちがわかりますが、ついつい飲んだその一口で、大切な人と過ごすために必要な時間とお金を減らしてしまう結果になります。
どうしても集中力を高めたい時は、コーヒーもしくはカフェインのサプリなどを摂取するのもおすすめです。
いずれにせよ、カフェイン自体が悪者でもなく、糖分自体が悪者でもないのですが、エナジードリンクには強力な中毒性がありますので十分な注意が必要です。ただし、エナジードリンクをやめたからと言ってコーヒーに依存したり、コーヒーに砂糖やガムシロを大量に投入していれば本末転倒ですので、その点についても気を付けるようにしましょう。
何はともあれ、我々の健康は口にする物によって決まります。
この記事を読んでエナジードリンクの依存症から抜け出せる人が一人でも増えることを祈ります。
最後までお読みいただきありがとうございました。