こんにちは、BJJMONSTERです!
先日、行われたRoad to ONEの格闘技大会のメインカードで、
青木真也選手と世羅選手のグラップリングマッチが行われました。

注・今回のブログでは試合内容についての記述や感想などは書きません。
一本決着のみというルールのグラップリングマッチです。
両者の特徴といえば足関節ではないでしょうか?
個人的に、二人ともグラップリングや総合の試合で、足関節による一本勝ちを収めている印象が強いので今回のブログでは足関節に焦点を当てたいと思います。
今回取り上げるのは、アオキロック。
その名の通り、青木選手の名前がついた足関節技です。
わざわざ名前がついているくらいですから、通常のフットロックとは違うのでしょう。
普通の足関節と一体何が違うのか?
アオキロックと通常のフットロックとの違いを見ていきましょう!
目次
This is アオキロック!!
アオキロックといえば、何と言ってもこの試合でしょう。
川尻VS青木真也の一戦は足関節で青木真也の一本勝ちで終わっています。
タックルから引き込んで、ワンレッグエックスの形からのフットロック。
川尻選手も相当我慢して耐えましたが、最後にはタップ。
川尻選手のディフェンスによって、途中でフットロックの形が崩れますが、
すぐに作り直してベリーダウンなども織り交ぜつつのフィニッシュ。
最後には、川尻選手の足が完全に正常な可動域以上に曲がってしまっています。
通常、足関節の底屈可能な可動域は40度とされています。
↓これが足関節を40度底屈した状態です。

つまりこの角度以上に足首を底屈させると足関節は壊れるということです。

画像を見る限り、足首が完全にそれ以上の角度に曲がっていますね。
静止画で見るとフットロックの恐ろしさがよくわかります。
決め方は?
アオキロックの決め方はYOUTUBEにも動画が沢山上がっています。
上の参考動画は柔術家によるアオキロックの説明です。
ワンレッグエックスを仕掛けられた状態からのカウンターでのアオキロック。
ポイントは、
足首をまっすぐ反らすのではなく、横方向に捻るように。
専門用語でいうと、底屈させるのではなく、足関節を外反させるイメージ。
ヒールフックを極めるような感じと説明していますね。
❇︎ヒールフックは柔術では禁止技です!(要注意)
あくまでも、ヒールフックを極めるときのように体を使うということですね。
ストレートフットロックの場合は、足首を正常以上に底屈させて極めますが、
アオキロックの場合は、底屈ではなく外反させて足首を極めます。
同じ足関節技のように見えますが、
ストレートフットロックでは、距腿関節を伸ばして極める。
アオキロックでは、伸ばしながら捻って距骨下関節も極める。
といった感じで、実際には違う関節を極めています。
距腿関節は、いわゆる一般的に足関節と呼ばれる部位のことを指します。
距骨下関節は、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、一般的な足首の関節のさらに下にある関節のことを指します。

足関節の外反とは、足首を外側に捻るような動きです。
この動きは、距腿関節と距骨下関節の両者が協力して生み出されるので、
アオキロックでは、この2つの関節を逆方向に捻りあげるようなイメージです。
この動きは底屈の40度に比べると、半分にも満たない20度程度の可動域しかありませんので、フットロックを仕掛けられた際に非常に壊れやすい方向と言えるかと思います。
最近流行りのフットロックとの違いは?
アオキロックは最近流行りのフットロックとは決め方が全く異なります。
最近流行りのフットロックと言えば、やっぱりベリーダウンですよね。
https://bjjmonster.net/フットロックはベリーダウン!
流行りというか、柔術のルールで足関節を仕掛ける際に膝を捻ることが禁止されているので、この方法が多く使われているのが実際ですが、ベリーダウンとアオキロックでは色々と違う点がありますね。
共通している点も多々あると思いますが、大きな違いは、
ベリーダウンは体幹を伸ばす力で足首を反らして極める。
アオキロックは脇を締めて捻りあげるように足首を極める。
といったところでしょうか?
膝や股関節が動かないようにしっかりと固定しておく点は両方とも同じですね。
他にも共通している点は多々あると思いますが、個人的にはアオキロック系の足関節を食らった方が痛みもキツく感じます。
動画でも説明されているように、アオキロックは極めるまでの手順が少ないので、
油断している相手には電光石火で極めることができる一撃必殺のような技です。
ベリーダウンは形を作られてしまうと、逃げれないので痛みが限界になる前にタップできますが、アオキロックは一瞬なので激痛とともにタップせざるを得ない感じ。
足関節のオススメ教則本
映像だけではわかりにくい。
もっと細かいところまで、じっくり見て学びたい
という人には教則本がオススメです。
足関節の教則本は『寝技の学校〜関節技編〜』がオススメです。
足関節はもちろん、関節を極めるための原理原則をわかりやすく説明してくれている良書です。
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早く柔術したくて仕方ありませんが、今はじっくり耐える時。
道場が再開して気兼ねなく柔術ができるまで、自宅でのトレーニングや打ち込みに励みましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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