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祝黒帯!最近黒帯になったクワーニョ先生に『黒帯』と『帯の色』をテーマにガンガン質問をぶつけてみた。

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トミショー
トミショー
こんにちは、柔術ブログ『BJJMONSTER』管理人のトミショーです!

柔術家インタビュー企画第6弾!!

先日から始めた柔術家インタビュー企画も今回で第6回目になります。

先日公開した柔術家インタビュー企画第5弾では、モンスターハウスの岩井さんに登場していただき、『白帯から青帯まで』について語っていただきました。

人気シリーズとなりつつある柔術家インタビュー企画。

第6回目となる今回は、高槻柔術所属『クワーニョ先生』こと桑野さんに登場していただきます!

トミショー
トミショー
クワーニョ先生、本日はよろしくお願いします!
桑野先生
桑野先生
先生なんて呼ぶんじゃない!

クワーニョです。

よろしくお願いします。

クワーニョ先生は、最近黒帯を取得されました。

この記事を読んでくださっている方のほとんどが柔術家だと思いますが、

中には『黒帯』を目標に柔術を続けている方も多いのではないでしょうか?

当ブログの管理人である私もその内の一人です。

今回のインタビュー記事では、最近黒帯になったばかりのクワーニョ先生に、

柔術における『黒帯』『帯の色』をテーマに語ってもらいます。

この記事を読めば

柔術黒帯のすごさがわかる

柔術で昇帯するのに大切な考え方がわかる

クワーニョ先生基本情報

名前 桑野秀紀(くわのひでのり)

生年月日 1978年6月21日

所属 高槻柔術

帯色 黒帯

階級 ミディアムヘビー級

主な成績

紫帯

2016

IBJJF Japanese National 柔術選手権階級別優勝

IBJJF アジア柔術選手権階級別優勝・オープンクラス3位

2017

IBJJF アジア柔術選手権 階級別優勝

茶帯

2019

JBJJF 関西柔術オープントーナメント オープンクラス優勝

IBJJF TOKYO INTERNATIONAL OPEN 階級別優勝

JBJJF 全日本マスター柔術オープントーナメント 階級別優勝

2020

JBJJF FULLFORCE CUP 05 階級別優勝

柔術を始めたきっかけ

トミショー
トミショー
今回のインタビュー記事では、桑野さんに『黒帯』と『帯の色』をテーマに語ってもらいます。

さっそくですが、まずは桑野さんの柔術歴について聞かせてもらいます!

トミショー
トミショー
桑野さんは柔術を始めてからどれくらいになりますか?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
2010年の1月に始めたので、柔術歴は11年と4ヶ月になります。
トミショー
トミショー
そうなんですね。

柔術を始めたキッカケは何だったんですか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
20代前半の頃に総合格闘技のジムでグラップリングなどをやっていたんですが、その時に柔術をやっている先輩達がいて少し手解きを受けていました。

実はその中の一人が神戸イサミの西川店長なんです。

一番最初のキッカケはそれですね。

トミショー
トミショー
そうなんですね!

格闘技ショップの店長はやはり格闘家なんですね!(笑)

今でこそグラップリングがブームになっていますが、個人的には当時はそこまで人気がなかったように思いますが、桑野さんは柔術よりもグラップリングを先に経験されていたんですね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
そうなんです。

その後、仕事など色々な事情で一旦ジムを辞めたんですが、それから数年経った際に、『また何かやりたいな』と思い、31歳の時に、以前やっていた時の先輩達がまだ常設ではなく、体育館でやっていた高槻柔術に行っていたのを思い出して高槻柔術に入門しました。

トミショー
トミショー
なるほど。

もともと知り合いだった方とできるとまた一緒に練習ができるなんて素敵ですね。

黒帯になった実感について聞いてみた。

トミショー
トミショー
柔術では黒帯を目標に練習に励んでいる人も沢山いると思います。

ザックリとした質問ですが、桑野さんは黒帯を頂いた際に『黒帯になった実感』はありましたか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
実感はありました。

実は黒帯を頂く前に、高槻柔術の東代表より、自分の目標だとか活動だとか色々な面でご配慮頂き、黒帯内定のお話を事前に頂いたんです。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
お話を頂いてから自分自身で色々考えつつ、一方で信頼のおける人に相談しました。

相談したのは道場内外1人ずつなんですが、2人共、私が黒帯になることを本当に喜んでくれたこともあって、黒帯を頂くことに決心がつきました。

それから1週間後位に帯を頂いたのですが、その時には黒帯はもうゴールではなく通過点へと変わっていましたね。

トミショー
トミショー
そうなんですね。

自分の門出や晴れの日を本当に喜んでくれる仲間がいるのは凄く嬉しいことですね。

確かに黒帯は一つのゴールだと捉えられがちだと思いますが、あくまでも黒帯になってからが本当のスタートだなんて言葉もありますもんね。

帯の色は何を示しているのか?

トミショー
トミショー
柔術における黒帯って本当にすごいと思いますし、手に入れるまでにとても時間のかかる希少性の高いものだと思うのですが、一方で柔術界には、色帯なのに黒帯をバンバン極めまくってるような黒帯じゃないけどめちゃくちゃ強い人とかいますよね。
トミショー
トミショー
柔術において、帯の色は必ずしも実力と比例していないような気もするのですが、桑野さんはどう思いますか?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
簡潔に言うと、柔術の帯の色は責任の重さを表していると考えています。

柔術をやっている人は、皆んながみんな強さを求めている訳ではありません。

楽しく趣味として柔術をしている方々にとっては、帯色を強さとリンクしてみるよりも、各色帯を巻いている方の柔術への取り組み方を見ている人達も少なくないと思います。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
これは私個人の経験なんですが、自分が道場に入門した時に、代表をはじめ先輩として憧れる対象の方々がちゃんといました。

ある先輩は柔術に対しての目標や意識がしっかりあり有言実行をされていて、柔術家として尊敬できる方。

またある先輩は人格者として誰隔てなく対応が出来て、人として尊敬できる方。

強さはもちろん大切ですが、帯の色は柔術との向き合い方を表しているとも思います。

トミショー
トミショー
ただ強いだけではダメだという事ですね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
選手だったり、選手志向で柔術に取り組んでいる方、競技柔術を好んでやる方にとっては厳しい意見かもしれませんが、道場では上の帯として責任を果たす必要があると思います。

白帯のほとんどが青帯になるまでに辞めてしまう件について。

トミショー
トミショー
以前の記事でも取り上げたのですが、白帯から青帯になるまでに、9割近くの方が辞めてしまうそうです。
トミショー
トミショー
桑野さんもそうですが、柔術は大人になってから始めることが多いので、仕事が忙しくなったり、家庭の事情ができたりと、続けるのが難しいというのは確かだと思うのですが、この数字を聞いた時にそんなに辞めてしまう人が多いのか!とビックリしました。

桑野さんはこれについてどう思いますか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
率直にいうと残念です。

でも、それは先に始めた私たちにも問題があると思います。

辞めてしまうことについてですが、今の日本の柔術界において大きく分けて2つの理由があると思います。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
一つは、我々が始めた頃に比べて、柔術がかなり世間一般にも知られるようになってきたことです。

ジム・道場の数もかなり増えましたし、ネットの普及により情報も調べやすくなったので柔術に対する敷居が下がったことがあるかと思います。

SNSやファッション誌などの影響もあって、柔術がかなりオシャレなイメージを持たれるようになりましたよね。

トミショー
トミショー
確かに。

僕が柔術を始めた頃はすでにブログやSNSなどを更新している道場が結構あって、入会するジムを選ぶ時に結構参考にしましたね。

今は有名な俳優さんや女優さんもやっていたりして、かなりイケてるスポーツのイメージが定着していますよね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
これはとても素晴らしい事なんですが、気軽に始める事ができるようになって、ライト層が増えた分、辞める人も多くなっていると思います。
トミショー
トミショー
確かにそれはあるかもしれません。

新しく始めた人に、先輩である我々が柔術の楽しさや魅力を伝えきれていないのかもしれません。

そういった意味では先に始めた我々にも責任がありますね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
そうです。

もう一つの理由としては、道場・ジムは増え始めているが、まだまだ施設や練習環境が整備されていない部分が多い事です。

一般的に知り渡り始めているが、柔術への格闘技としての考え方や価値観の違いが、世代間・性別等で如実にある所だと私個人は考えています。

トミショー
トミショー
自分も柔術で人生が変わったと言ったら大げさですが、柔術のおかげでかなり毎日を楽しく過ごせることができるようになったので、せっかく勇気を出して始めた人にはできるだけ長く続けて欲しいと思います。 

柔術人口を増やすために

トミショー
トミショー
先ほども話にあったように、柔術の知名度が少しずつ上がってきて、ライト層が増えてきているのは間違いないと思います。

今後、辞めてしまう人を少しでも減らして、柔術人口を増やしていくためには何が大切だと思いますか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
まず、施設面について改善が必要だと考えます。

先程も言ったように、確かにジム・道場の普及は少しずつ始まっていると思いますが、建物内の作りがまだまだ格闘技の古い感じがするところが多いです。

スポーツジムのように男女問わない設備にした方が良いと思います。

トミショー
トミショー
確かに。

沢山の道場への出稽古経験がある桑野さんがおっしゃるなら一理ありますね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
更衣室やトイレなどがまだまだ男性目線というか、投資できていないと思います。

『格闘技=男性』というイメージはもう白亜紀くらい古いと思うので、この辺は変えていく必要があると個人的には思います。

トミショー
トミショー
(白亜紀、、、)

確かに、柔術人口を増やそうと思ったら、女性を取り込むことも大切ですよね。

女性は、更衣室やロッカーなど施設の綺麗さにも敏感ですし。

トミショー
トミショー
ウチの奥さんも、ヨガの体験に行っては、『あのスタジオはトイレが綺麗だった』とか『あそこのスタジオは更衣室が広くて着替えやすかった』とかしょっちゅう言ってます。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
そうです。

また、格闘技が世間的にも盛り上がり始めたり、SNSなどの影響で古くからある敷居が下がれば、これまで格闘技とは無縁だった方々が入会してくると思います。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
これ自体は素晴らしい事なんですが、一方で、前からやっている方との柔術の価値観が異なることが出てくると思います。
トミショー
トミショー
いわゆる、ライト勢とかガチ勢とか、道場内でも柔術への熱量の違いが出てくることがありますよね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
そうです。

正直、これを理解して柔軟に対応できる方が、これからの時代、経営者や指導者として大成するのではないかと思います。

ひいては、それが柔術を辞めてしまう人を減らすということに繋がると思います。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
過激な言い方ですが、柔術を力関係の強さだけでしかできない人は長続きしないと思います。

経営者や指導者としてだけでなく、いち会員としてもダメですね。

昇帯したい人が大切にしたい考え方。

トミショー
トミショー
桑野さんが考える、昇帯するのに大切なことは何だと思いますか?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
柔術の技術の習得は大前提として、昇級・昇格に必要なのは『柔術を長く楽しむこと』と、『目標を常に作って、その目標を更新していくこと』

そして、『初心を忘れないこと』です。

トミショー
トミショー
なるほど。

やっぱり何はともあれ、『楽しむ』事が一番大事ですよね。

目標を常に作るという点も、とても大切ですよね。

そういう意味では、現在のコロナ渦の試合のない日常というのは、目標を作るという点において非常に難しいかもしれませんね。

桑野さんは今までどのような目標を立ててきましたか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
私の場合、高槻柔術の東代表が私の普段の練習や大会での実績などを見てストライプや昇級などに必要な目標課題を示してくれています。

個人的には、尊敬する先輩が大きな大会で挙げた実績を自分も挙げたいと思い、国内レベルの高い大会での優勝を目標においてやっています。

トミショー
トミショー
なるほど。

試合も大切ですが、普段の練習から課題を持って取り組むということが大切ですね。

これなら試合がない現在でも十分取り組めそうです。

練習を楽しむということにも繋がりますしね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
私は黒帯になった今でも、代表が教える技練のクラスが大好きで、毎回準備運動から参加するようにしています。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
私が黒帯になるまで、長く柔術を続けてくることができたのは、クラスに出て技を学ぶのが楽しいからです。
トミショー
トミショー
『黒帯になっても初心を忘れていない』という事ですね。

確かに、帯の色が上がってから技練に出なくなったりする人もいますもんね。

(耳が痛い、、、)

トミショー
トミショー
柔術の技術を磨くという目的の為にはもちろんのこと、初心を忘れないためにも自分が白帯の頃から参加しているクラスに参加したり、基本運動を疎かにせずしっかり行うことが大切ですね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
ある先輩に以前言われた事があるのですが、色帯こそ自分の道場・ジムの技練に出て、白帯の方々と一緒に練習する事が、そのアカデミーにとって大切な事だと聞いたことがあります。

私もその考え方を大切にしています。

『黒帯は諦めなかった白帯だ』という名言について。

トミショー
トミショー
『黒帯は諦めなかった白帯だ』という名言がありますよね?

確かにこれは一理あると思うのですが、、、、

クワーニョ先生、実際に黒帯になってみてこの言葉についてどう思いますか?

『黒帯とは決して諦めなかった白帯である』柔術界では有名な名言です。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
正直言うと、私はこの言葉はあまり好きではありません。

もちろん諦めたり辞めたりは個人の問題だと思います。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
ただ、私自身が黒帯になって驚いた事がありました。

これは先ほども言いましたが、私よりも、周りの方々が本当に喜んでくれたんです。

同門の会員の方には、どの色帯の時よりもお祝いの言葉などをかけて頂けましたし、外部指導先の会員の皆さんにも凄く喜んで頂けました。

他にも、黒帯になった時だけでなく、各帯毎にいろんな方々と知り合い、交流を持ち、切磋琢磨したり、叱咤激励を頂いたりすることがありました。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
その時に、自分が黒帯になれたのではなく、今まで柔術を通じて出会ったいろんな方々によって黒帯にならせて頂いたと思い、黒帯の責任と、これから先まだまだ精進しなければならないという覚悟を感じました。

なので、私にとっては『黒帯は責任と覚悟を背負ってきた白帯』だと思っています。

レフェリー活動について『柔術家よ!もっとルールを学ぶんだ!』』

トミショー
トミショー
桑野さんはレフェリーとしても、積極的に活動していますよね?

レフェリーとして活動しているのには、何か理由やキッカケがあったんですか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
キッカケというのは特になく、自然な流れですね。

関西にはレグナムJAMという柔術大会があって、その大会で東代表や道場の先輩が普通にレフェリーをされていたので、自分も紫帯を取得したら普通にやるものだという感じでした。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
青帯ストライプ4本目くらいからIBJJFルールを改めて勉強し直して、紫帯を取得した翌年のレグナムJAMで始めてレフェリー業務をさせて頂き、その数ヶ月後にJBJJFの大会でレフェリー審査を受ける機会があり、ライセンスを取得しました。
トミショー
トミショー
そうなんですね。

僕の所属している道場にもレフェリーとして活動している先輩がいます。

レフェリーは常に変わりゆくルールを知り尽くしていないといけないし、レフェリーをやることによって良い点もあれば大変な点も多そうですね。

レフェリーはより柔術に詳しくなれる

トミショー
トミショー
レフェリーとして活動するようになって良かったなと思うのは具体的にどのような点になりますか?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
良かった点はもちろんあります。

それは何よりも柔術のルールを学べる事。

そして、ルールを学ぶ事でよりスパーや試合で戦略を立てたりできるようになるのもメリットですね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
レフェリー業務をしていると、色んな柔術家さんの試合を見る機会が増えるので、その分知識も身につきます。
トミショー
トミショー
なるほど。

柔術の試合ではポイントやアドバンテージなど、戦略を考えることが本当に大切なので、試合で勝つためにルールを学ぶことは必須ですね。

ただ、自分もそうなんですが、どうしてもルールについて勉強するのが疎かになりがちです。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
柔術が好きになり、テクニックを学ぶのは誰にでもできる事だと思いますし、道場・ジムに通って練習すれば当たり前のように習得できる事だと思います。 
クワーニョ先生
クワーニョ先生
でも、ルールはそうじゃないようです。

そうじゃないというのは、ルールを学ばない方が多い事ですね。

入会したてや白帯の方ならまだしも、道場の代表やインストラクターなどの指導する立場の方が学ばないのは怠慢だと思います。

トミショー
トミショー
僕も一応、JBJJFなどのルールブックに目を通してはいますが、まだまだ知らない事が多いです。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
私個人がよく耳にするのが、『ルール講習=レフェリー講習』と、今でも仰る先人の方々がいることです。

だから、一時期関西でのJBJJF主催大会の機会に何度かルール講習を企画して頂いているのに、受講される方はレフェリー審査受験者や大会レフェリーを務める方ばかりでした。

トミショー
トミショー
レフェリーをしようと思っている人以外の受講者がほとんどいないということですね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
そうです。

後、知り合いの茶帯や黒帯の柔術家さんにルール講習の受講やレフェリー業務や審査会などをお願いした時、即断られる事が多かったですね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
正直、数年前よく声を掛けていた時に断られる度に、『関西の柔術界の足を引っ張っているのはこの人たちだなぁ』と思っていました。(笑)
トミショー
トミショー
そうなんですね。

それぞれ事情があるかもしれませんが、即断るというのは考えものかもしれませんね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
以前、ブラジル人のレフェリーの先生とこの話題で話した際、『そういう方々はどうやって帯色が上がっていったのかなぁ』と首を傾げられていました。
トミショー
トミショー
ルールを全然知らないけど、めちゃくちゃ強くて試合で勝ちまくっている人も中にはいますしね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
ルールを学ぶ事は競技を行う上での大前提です。

試合で勝つためには、テクニックだけでなく、ルールも学ばないと勝てないという考え方の人が多いようです。

確かにこれは事実で、実際私も、ルールを知っていたから勝てた試合がありました。

セコンドをする時に役立つ事も沢山ありました。

トミショー
トミショー
そういえば、以前ルール講習会がオンラインでも行われていましたよね?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
はい。

このコロナ渦で、IBJJFが開催しているウェビナーというオンラインルール講習会が日本でも行われています。

黒帯証明証申請にも必要なので受講される方も多いのですが、個人的に凄くいいなと思うのが、ルール講習会を受講してもテストである一定の成績を残さないと修了証が発行されない事です。

トミショー
トミショー
つまりただ聞いているだけではダメで、しっかりと理解しないといけないという事ですね。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
テストがない頃に申請目的で受講されていた方で、聞いているのか聞いていないのかわからない方がいましたからね(笑)
クワーニョ先生
クワーニョ先生
後、他に良かった点というか嬉しかった事で一つ忘れられない事があるのですが、以前IBJJF主催大会でレフェリーをした際に本部から派遣されていたルールディレクターの先生にレフェリーになった経緯などを質問されたんです。

その時に、先ほどの理由を説明したら凄く褒めていただけました。

理由としては、高槻柔術の東代表が技術だけでなく、ルールなども会員の方に教えたり、そういう機会に自分から立ち、後進の育成が行えるアカデミーを運営されている事。

私の道場選びがとても良かったと言ってもらえました。

ここが辛いよ、柔術レフェリー

トミショー
トミショー
逆に、レフェリーをやるようになって、苦労した点などはありますか?
クワーニョ先生
クワーニョ先生
苦労した点もいくつかありますね。

まずは、良い点の裏返しなのですが、常にルール・知識の更新を勉強し続けなければいけないこと。

実際のレフェリー業務に関わることですから妥協してはいけないですし、それに伴う失敗は許されないですからね。

トミショー
トミショー
確かに。

IBJJFでは最近、ノーギでヒールフックが解禁されたりとルールは常に変わっていますもんね。 

クワーニョ先生
クワーニョ先生
はい。

他に実際あって困るのは、ネットの普及によってレフェリーを紛糾しようとする人がいる事。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
絶対的にレフェリーは誤審をしてはいけない、業務に当たれば新人やベテランといったレベル分けはなく、毅然として業務を行わなければいけない。

なので、試合動画などに映ることも多い分、指摘の対象になる事は当たり前のようにあります。

そういうプレッシャーに負けてしまう人もいると思います。

トミショー
トミショー
レフェリーも人間だからミスをする事はありますよね。

選手も必死なので気持ちは理解できますが、試合後にSNSなどで悪口と一緒に動画をあげていたりするのはあまり気分がいいものではありませんね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
私もSNSに晒されたりした事がありますから。

自分自身受け止めていても、それをネタに大会主催団体を紛糾する方もいますからね。

大会関係者の方が、私よりももっと苦労があると思うのでいつも感謝しかないです。

気になる柔術レフェリーの金銭事情

トミショー
トミショー
レフェリーの件について少し深掘りさせてください。

レフェリーの方々には、報酬や手当などが支払われているのですか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
報酬はもちろんあります。

お給料、飲み物、お弁当です。

交通費は基本無しですね。

大体、大会地域の地元の方をレフェリーやスタッフとして雇用する事が多いので無いのだと思います。

トミショー
トミショー
そうなんですね。

そういえば、JBJJFのスタッフの方のSNSか何かで、JBJJFカレーなる物を見た覚えがあります。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
カレーもありますよ。

東京の大会で出てくるJBJJFカレーです。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
名古屋の大会では、ブラジル弁当なんかもありました。
トミショー
トミショー
ブラジル弁当!?

愛知は柔術が盛んですし、ブラジル人の方も多いからブラジル弁当なんですかね。

ちなみに弁当の横に写っている、真っ黒の汁物っぽい物はなんですか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
フェジョアーダといって、肉と豆の煮込み料理です。
トミショー
トミショー
そうなんですね。

お、お味のほどは如何なんでしょうか?

クワーニョ先生
クワーニョ先生
美味しかったですよ。

塩味でスープカレーみたいにご飯を浸して食べました。

ちなみに、翌年の大会ではフェジョアーダ丼になってました。

トミショー
トミショー
2年連続ということは、相当好評だった事が伺えます。

豆嫌いな自分には厳しそうです。(恥)

クワーニョ先生
クワーニョ先生
関西はお弁当が多いですが、東京や名古屋での全日本クラスの大きな大会になるとレフェリーもスタッフも多いので、ビュッフェスタイルのカレーなどが用意されていて、いつも温かいご飯を休憩時に頂けるのでありがたいです。
クワーニョ先生
クワーニョ先生
私は食べた事がないですが、大会日数が多い時は、JBJJFシチューが出た時もあるそうです。
トミショー
トミショー
用意されているご飯が美味しくて、飲み物の支給があるのも嬉しいですね。

ちゃんとお給料も発生していますし。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
もちろんです。

いやらしい話、よく色んな方にお給料の事を聞かれるのですが、私自身はレフェリー業務に見合う報酬だと思います。

ただ、正直お金の事しか考え無い方には勤まらないと思います。(笑)

クワーニョ先生
クワーニョ先生
私は遠征する際に大会エントリー代金や遠征費用(交通費や宿泊費など)を捻出させる為に、関東に行く際にはレフェリー業務を希望する事もあります。

逆に、遠征先でレフェリー業務をお願いされる事もありますが、その際交通費の支給はありません。

トミショー
トミショー
確かに、どうせ遠征するならレフェリー業務をするのは得策のように思えます。

地方から首都圏に遠征するとなると意外と費用がかかるものですもんね。

クワーニョ先生
クワーニョ先生
ただ、関東や名古屋など遠征先でレフェリー業務をお願いされる方は少ないですね。

関西でいえば、吹田柔術の新川先生くらいです。

IBJJF主催の日本国内の大会でレギュラーでいえば、関西柔術界で唯一無二の方ですからね。

トミショー
トミショー
IBJJF主催の大会でレギュラーってやっぱり新川先生は相当凄いんですね。。

吹田柔術は物理的にも僕の家から目と鼻の先ですし、指導も受けた事があるので勝手に近しい方だと思っていましたが、改めてリスペクトを感じます。。。

JBJJFレフェリーの方々。
大会が開催されて、試合を裁いてくれるレフェリーがいることに感謝しなければいけません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回のインタビュー記事では、高槻柔術のクワーニョ先生こと、桑野先生にお話を伺いました。

トミショー
トミショー
クワーニョ先生、今回はありがとうございました!
クワーニョ先生
クワーニョ先生
ありがとうございました。

柔術の帯の色は『強さを表す意味だけではなく、責任の重さを表している。』

クワーニョ先生による言葉です。

強さを表すという事は勿論、帯の色はそれ以外にも様々な事を表しているかもしれませんね。

皆さんは、帯の色についてどのようにお考えですか?

是非皆さんの意見を聞かせていただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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