先日からスタートした『柔術家インタビュー企画』
第一回のインタビューは管理人である私の師匠、糸井選手に出演していただきました。
第二回となる今回は、これまた関西柔術を代表する軽量級トップの柔術家、
平城京のスピンマスターこと、松本一郎選手に登場して頂きます!
松本選手は奈良県にあるNR柔術を代表する選手であり、
関西柔術だけでなく全日本マスターなど全国の舞台で活躍する柔術家です。
今回の記事では、松本選手の基本情報から
柔術を始めたきっかけ
スピンマスターの異名の由来
パスされないガードの秘密
バキバキボディを維持するためのトレーニング
海外出稽古エピソード
などなど大ボリュームで語ってもらいます!
目次
NR柔術所属…松本一郎選手基本情報
名前 松本一郎
https://pbjjlabo.jimdofree.com
生年月日 1981年10月9日
帯色 黒帯
階級 ルースター&ライトフェザー
所属 NR柔術
柔術以外の趣味・特技 スニーカー収集、DIY、アウトドア、バーベキュー
◎紫帯◎
JBJJF 第11回全日本マスター選手権マスター2ライトフェザー級優勝
IBJJF ワールドマスター マスター1ライトフェザー級ベスト8
◎茶帯◎
JBJJF第12回全日本マスター選手権 マスター2ライトフェザー級優勝
IBJJFアジア選手権2017マスター2ライトフェザー級優勝
JBJJF第13回全日本マスター選手権マスター2ライトフェザー級優勝
JBJJF第19回全日本選手権ルースター級準優勝
◎黒帯◎
2019 第20回全日本選手権ルースター級3位
賞金グラップリングマッチGradiator cup61,2kg級初代王者
輝かしい成績を残し続けている松本選手に色々お話を聞いていきたいと思います!
柔術を始めたキッカケ
高校卒業までラグビーをしていて身体もバキバキでした。そこから浪人して太り、大学を辞めてフリーターしてまた太り、22歳で結婚して不規則な生活して太って77キロくらいあったんです。
りんごだけダイエット、スープだけダイエットなどで一時的に痩せるもリバウンドを繰り返していた時に、格闘技すればいい身体になれるかもと思い、前々から興味のあった柔術を始めてみたのがキッカケです。
あと、マキシマムザホルモンというバンドのボーカルがreversalのファイトショーツをはいていて、単純に同じブランドを着たくてコスプレ感覚のところも少しありました。
ガンガン試合に出て、今ではバキバキの身体の持ち主の松本選手が、『痩せたかったから』という理由で柔術を始めたのは意外ですね。
最初に柔術に触れたのはいつ頃なんですか?
いつ頃から本格的に取り組むようになったんですか?
ちょうど自分も仕事で独立開業し、子供が小学校に入ったタイミングですね。
『スピンマスター』異名の由来
パスできないガードの秘密
実際、僕も何度かスパーリングをさせてもらっていますが、何というかパスできる気がしないんですよね(笑)
何かガードをする際に意識していることや秘密なんかがあるのですか?
よく身体が柔らかいから脚が効くと言われるのですが、実は僕は身体は硬くて前屈なんかも普通の人以下なんです。
ただ脚が効くガードのために自分で考えた足の当て方や足の組み方、お尻の挙げ方といった細かいポイントはあります。
それでも、あれだけ脚の効くガードをしているのに身体が硬いなんて意外です。
柔術を始めた当初からガードが得意だったんですか?
そこで練習しパスされまくって、上手くなったのが一番の理由です。
他にも関西だとコブラ会やパラエストラさん、徳島の吉岡選手やBOASORTEの皆さんとも練習させてもらって、色んなタイプのパスを武器としている人と練習することによって様々なパスに対応できるようになったと思います。
どちらの試合も敗れはしたもののパスガードされるには至ってなかったと思いますが、実際のところどうだったんですか?
↓JBJJF関西柔術オープン2019でのレジェンド金古選手との試合映像。
試合に出続ける理由&印象に残っている対戦相手
全国各地で試合に出続けるのには何か理由があるのですか?
その頃にはスポンサーもしていただけるようになり、勝っても負けても試合に出まくって道場名とスポンサードブランドを普及させたいと奔走しました。結果として試合に出ることが、双方を満たすことができる行為と当時は思っていました。
試合の話になったので一緒に聞きたいのですが、これまで数多くの大会に出場してきて多くの柔術家と対戦していますよね。
その中でも特に印象に残っている試合や強かった選手について教えていただけますか?
紫帯の頃のワールドマスターでの一本勝ちも印象に残っていますし、モンスターハウスの糸井さんとのレグナムでの試合も印象深い試合の一つです。
2017年、茶帯の頃に出場した全日本のライトフェザーで富田選手にされたパスガードと一本負けも印象に残っていて、自分にとってのターニングポイントになった試合です。
黒帯になってからは先程も話題に上がりましたが、金古さんとの試合と全日本での芝本選手との試合ですね。
芝本選手はボトムの切れなささは金古選手と同様です。トップの9分間本当に一度もミスする事なく、限りなくリスクはないのに、少しずつ確実に距離を詰めてパスを仕掛け続けられた点ですね。同階級でパワー負けしたのも、このお二人ですね。
↓金古選手と対戦した際の一枚。確かに深く入ったデラヒーバが強烈そうです。
軽量級
スパーでのイナし方というのはどのような事を工夫しているのですか?
あと練習なので失敗してパスやスイープされてもOKと考えられるかどうかも大切です。
確かに、自分もそうなんですが、失敗を恐れるあまり、練習でいつも同じ人と同じ展開になって結局チャレンジしないで終わってしまう事も多いんですよね。
軽量級の人は、誰とやっても自分より重い選手との練習になるので、裏を返せば、誰よりも上手く強くなれるチャンスがあるということです。僕自身誰よりも多く失敗し、誰よりも悔しい思いを経験できるからこそ早く強くなれると考えて練習してきました。
ボディメイクの秘訣とトレーニングについて
↓松本選手の代名詞の一つでもある半端ないバキバキボディ
それでも柔術を始めてからは週二回の練習、食事と睡眠改善だけで一年半で17kgの減量に成功しました。 それから今まで8年ほどリバウンドせずに階級をキープしながら、筋力を上げ続けています。
仕事柄、身体のことは熟知していますが、ボディメイクにおいてはやはり食事が一番大切だと思います。
トレーニングも行なってはいますが、ハードなモノはもう一年近くやってません。
誤った食事法の糖質ゼロ信者が未だに多くいて驚いています。僕は甘いものも大好きですし米も一食で2合食べます。普段はビールもラーメンも摂ります。
それだけ普段食べるとなると逆に試合前の減量なんかがかなり大変だと思いますが、その辺はどうなんですか?
ちなみに減量の際は甘いものやラーメンは一切なしですか?
もちろん量は加減しますが、糖質がないとエネルギー不足や腸内環境悪化が起こるので必要最低限は摂ります。
カロリーを抑える意味でラーメンや脂っこい肉料理は控える感じです。
↓減量期の食事の参考画像。
アメリカ出稽古エピソード
AOJに行ったキッカケは何だったんですか?。
その試合の後に、相手のセコンドをしていたギィ先生に話しかけに行ったんです。
『なぜダブルガード立たなかった?』と聞かれ答えに困ると『トップに自信がないからでしょ?』とズバリ言い当てられた感じでした。そこで『明日もAOJで練習があるからよかったらおいで』と言われたのがキッカケです。
ちなみに、出稽古ではメンデス兄弟とは組まれたんですか?
僕が参加したのは当時紫帯でめちゃくちゃ強かったメイソン選手のクラスで、参加者には当時中高生のリアム選手が青帯でいました。あとは普通の青帯から紫帯の人が参加していましたね。
クラスではどんな技を教わったのですか?
AOJ好きでエナジードリンク中毒症の私からすると非常に気になるのですが、飲んでみて実際のところどうでしたか?
↓AOJ名物のエナジードリンク
味は個人的には『、、、?』といった感じで美味しくはありませんでした。
カン、ペットボトル、粉末と全てのタイプを試しましたが、どれも美味しいとは思えませんでしたね。パッケージが可愛くて未だに飾っていますが、まぁ記念のお土産話だと思って飲むにはオススメかと思います。
もし僕も今後行く機会があれば試してみようと思います!
最後に
個人的には柔術を続けながらそれを仕事にも活かして、全国にいる柔術仲間にいつでも気軽に会いに行ったりできるような余裕を持った日々を送れるようになりたいと思っています。
松本選手、今回は長いインタビューにお付き合いくださりありがとうございました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまで数多くのタイトルを獲得してきた松本選手ですが、
柔術を始めたキッカケがダイエットと意外なエピソードも多かったのではないでしょうか?
今回のインタビューが柔術家の皆さんにとって参考になる点があれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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