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ルールから考える!柔術はトップとガードのどちらが有利?

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こんにちは、BJJMONSTERです!

緊急事態宣言が延長されたこともあり、道場で思いっきり柔術ができるのも先延ばしになってしまいましたね。

6月には気兼ねなく、柔術ができる様に一刻も早く事態が収束するのを願うばかりです。

さて、今回のブログのテーマは、柔術のルールについて。

具体的には柔術はトップとボトムのどちらが有利なのか?

最近の試合は、お互いにすぐに引き込んでダブルガードになることがほとんど。

特に、軽量級ではほとんどの選手がガードを得意としているので、ダブルガードになることが多いこと。

柔術ではそんなにガードの方が有利なんでしょうか?

それともトップの方が、ルール的に不利になってしまうのか?

一人一人、パスが得意だったり、ガードが得意だったりと得意なテクニックは違いますが、

ルールを知っておけば、自分のスタイルの選択や、テクニックの取捨選択に役立ちます。

試合で勝つためには、得意な展開だけでなく、苦手な展開や不得意なテクニックも身につけておく必要があります。

まずは、柔術がどういった格闘技なのか順番に見ていきましょう!

柔術は上が動かないといけない格闘技

柔術ではトップの選手が止まるとルーチを食らう

トップとボトムのどちらが有利なのか?ということを考える上でこの点は非常に重要です。

柔術では基本的にトップの選手が常に動き続けなければいけません。

相手のガードの中にいても、パスガードの途中でも、ましてやサイドやマウントにいても、

トップの選手が動かなければルーチ(減点)を食らってしまいます。

反対に、ガードの選手は積極的に動かなくてもルーチを食らうことはほとんどありません。

クローズドガードなどがいい例ですね。

クローズドガードの展開になって、動きがない場合は、トップの選手にルーチが入ります。

クローズを作っているガードの選手にルーチが入ることはよっぽどでない限りありません。

なんなら、パスガードの途中で動きが止まった際もルーチを食らうのは上の選手です。

ここから考えられるのは、

トップの選手の方が有利なんだから、動き続けなければペナルティですよ。

という考え方。

トップからすれば、

パスガードすれば何よりも重要な3ポイントをゲットできる。

仮にスイープされても、すぐにスイープ仕返せば同点に戻せる。

といった状況なので、ガードの選手と比較すると安全な位置にいることは間違いありません。

(サブミッションには気をつけなければいけませんが。)

反対に、ガードの選手からすると、スイープしても2ポイントのみなのに、

パスガードを許した場合は3ポイント奪われてしまうという苦しい状況です。

3ポイントというのが柔術において非常に重要で、トップ選手同士の試合の場合は、

パスを許してしまうとほとんど勝敗が決まってしまうと言っても過言ではないくらい

重要になってくるポイントです。

この事実だけを考えれば、柔術ではトップの方が有利なようにも思えますね。

では柔術は下が有利な格闘技なのか?

ガードポジションが柔術特有であることは確か

では、ボトムの方が不利なのかというと決してそんなことはありません。

まず、そもそもガードの種類自体が沢山あるので、トップの選手はどのガードにも対応できる様にしておかなければいけません。

この時点で、一つのガードを極めるという選択ができるボトムに対し、全てのガードに対してのパスガードを知っておかなければいけないというトップの方が不利にも思えます。

また、ガードだけでなく、柔術では他の格闘技と違って、下からのサブミッションが非常にバリエーション豊富なので、決してボトムの選手が不利かというとそんなことはないと思います。

沢山あるガードの全てに対応しながら、サブミッションのアタックにも気をつけなければいけないトップの方がリスクがある様にも思えます。

モダンテクニックはガードから生まれる

ほとんどのモダンテクニックはガードポジションから生まれます。

ベリンボロやワームガードなどは全てガードからのテクニックです。

トップからのテクニックは、新しくできたガードに対するパスガードの進化などが主で、

基本的に新しい技というのはガードポジションから生まれることがほとんどです。

こういったことから、新しく生み出されたガードをパスするということは非常に難しいことがわかります。

トップからすると、今までも存在していてた既存のガードであれば、パスガードも簡単かもしれませんが、今までなかったガードに対する対処やパスは簡単なことではありません。

柔術の競技としての特徴から考えると、ガードの方がトップの選手に比べて、より多くの選択肢を持つことができると言えそうです。

必然的に、モダン柔術などの新しいテクニックにも対応しなければいけないトップの方が、

色々な展開に対応しなければいけないといった点で、有利か不利かで言うと不利になってしまいますね。

(結論)戦略的に戦うならトップもガードもどちらも必要

ここまで、散々トップの方が有利、ガードの方が有利と言ってきましたが、

結論をいうと、トップとガードのポジションにおいて、どちらが有利でどちらが不利といったことはないと思います。

柔術のスタイルは、本人のやりたいテクニックはもちろん、過去の格闘技歴にも影響されるのでどちらが有利でどちらが不利かに関わらず、やりたいポジションを選ぶのが一番です。

ただし、重要になってくるのがトップもボトムもどちらもできる様になっておくこと。

柔術は対人競技なので、試合やスパーでは対戦相手のスタイルによっても展開が変わってきます。

もし、ガードができない人が、試合で下になってしまった場合。

その時点でほとんど勝敗が決まってしまうようなものなので、絶対にトップもボトムも両方練習するようにしましょう!

トミショー
トミショー
上だとめっぽう強いのに、下になると途端に弱い人っていますよね。逆もまた然り。

最近では、あのベリンボロで有名だったミヤオもトップゲームが多くなっています。

一時期はベリンボロしかしないと揶揄されていたミヤオも勝つために、いつの間にか、

ガードだけでなくトップも得意になっていました。

自分のやりたいスタイルに拘ることも大切ですが、相手によって柔軟にスタイルを変えることができるのが試合で勝つための重要なポイントですね。

是非、得意なポジションはもちろん、自分の苦手なポジションも練習するようにしましょう

また、ルールブックをしっかり確認しておくことも大切ですね。

ルールについては、JBJJFのホームページに詳しく掲載されています。

https://www.jbjjf.com/wp-content/uploads/2018/08/ibjjf_rule_v5_jp.pdf

試合に出る人は必ずチェックしましょう!

また、試合に出る人に向けた戦術バイブルも発売されているようです。

トミショー
トミショー
かなりマニアックな内容で面白そう!

ルールをよく見ることで柔術についての理解がより深まりますのでオススメです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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トミショー
ブラジリアン柔術が生きがいです。 柔術家に関する役立つ情報や、柔術に関する面白い記事を書けるように努力していますので、是非サイト内を色々と回ってみてください。