トミショー
こんにちは、柔術ブログ『BJJMONSTER』管理人の
トミショーです!
柔術家インタビュー企画番外編!!
先日柔術家インタビュー企画第6弾となる、高槻柔術のクワーニョ先生のインタビュー記事を公開しました。
ありがたいことに多くの人にお読み頂き、twitterでも沢山の反応をいただきました。
お読みいただいた皆様、本当にありがとうございます。
今回の記事は、そのインタビュー企画第6弾の番外編です。
クワーニョ先生は普段から、私が所属している道場『モンスターハウス』に出稽古に来られていて、その際によく練習をご一緒させていただいてたのですが、現在はコロナ渦ということもあり、全くお会いすることができていない状態です。
本来なら直接お話をお伺いしたいところ、メッセージのやりとりなどでクワーニョ先生の柔術感などをまとめさせていただいて、前回の記事を完成させたのですが、記事の公開後、クワーニョ先生から『もう一つ、話しておけばよかった話がある』との言葉を頂きました。
そのままの流れでクワーニョ先生にお話をお伺いしたところ、私自身非常に興味深く、勉強になったと同時に、当ブログをお読みの柔術家の皆様にとっても参考になる点が沢山あるお話だと感じたので、今回、インタビュー記事番外編として公開させていただきます!
テーマは、『サポート』と『スポンサード』です。
是非お読みください!
この記事を読めば
柔術とスポンサードについてわかる。
柔術におけるサポート選手とスポンサード選手の違いについてわかる。
トミショー
クワーニョ先生、先日はインタビュー記事に登場していただき、ありがとうございました!
トミショー
今回は、そのインタビューの番外編として、クワーニョ先生に柔術家のサポートとスポンサードについて語っていただきたいと思います。
よろしくお願い致します!
サポート選手になったきっかけ
トミショー
さっそくですが、クワーニョ先生は色帯時代に、サポート選手として活動していた経験があるんですよね?
クワーニョ先生
はい。
柔術用品のオンラインショップ『BJJ CHANNEL』さんで2年間ですがサポート選手として活動していました。
トミショー
BJJ CHANNELさんといえば、柔術家なら知らない人はいないと言っても過言ではないくらい有名な、柔術関連の商品のショッピングサイトですよね!
僕も一度、ラッシュガードを購入させていただいた事があります。
https://www.bjjchannelshop.com
トミショー
柔術におけるサポート選手とか、スポンサード選手について個人的にとても興味があって、色々と話を聞かせてもらいたいのですが、そもそもクワーニョ先生はどのようなきっかけでサポート選手として活動するようになったのですか?
クワーニョ先生
元々はオンラインショップでテクニックの教則など商品をよく購入していたんです。
また、ショップのSNSを見て、自分が興味のある商品や購入した商品などの投稿をリツイートなどでシェアしたりしていたのがきっかけですね。
トミショー
サポートされる前から、元々BJJ CHANNELさんを愛用していたんですね。
クワーニョ先生
そうです。
商品の事を中心にご連絡を取る機会が増えたのと、丁度私も試合の場を関東の大きな大会に移し、地元関西ではレフェリーを中心にいろんな活動をするようにしていたので、そういったことでBJJ CHANNELさんの代表の目に止めていただいたようです。
サポート選手とスポンサード選手の違いについて
トミショー
ところで、柔術界では、『サポート選手』と『スポンサード選手』の2種類があるみたいですが、クワーニョ先生はサポート選手として活動されていたんですよね?
トミショー
両者の違いって、具体的にはどのような点になるのでしょうか?
クワーニョ先生
BJJ CHANNELの御代表にお伺いしたところ、BJJ CHANNELの場合、サポート選手の活動は、主に20代のスポンサー選手の大会参加費などを支援する活動をサポートするために、ショップの商品などを宣伝していただくというのが主になる。とのことです。
トミショー
なるほど。
つまり、スポンサード選手になると大会参加費などの形で金銭的な支援もあるということですね。
サポート選手は、BJJ CHANNELさんの商品をお得にゲットしたりできる代わりに、スポンサード選手の支援に当てるための費用を稼ぐ事が役割だということですね。
トミショー
クワーニョ先生自身は、両者の違いをどのように考えていますか?
クワーニョ先生
私個人の意見としては、言葉は違えどどちらも一緒ですね。
どんな形であれ、柔術における活動を企業により支援されているのであれば、それに当てはまると思います。
サポート選手の活動内容と気になるサポート内容について
トミショー
サポート中の活動内容などは、どのような感じだったんですか?
クワーニョ先生
まずは1年間限定でサポート選手となりました。
活動内容はそれまでと同じように、ショップで取り扱われる商品を紹介したり、実際に使用してみてのレビューを投稿するといったSNSでの活動が中心でした。
クワーニョ先生
その他の活動としては、これまで通り、地元での柔術活動をより積極的に行うという感じで、あまり制約の厳しいものは無く、自由にさせて頂いていました。
トミショー
サポートされる前から行っていた事をそのまま継続するような形ですね。
トミショー
サポートの内容についても詳しく教えていただけますか?
具体的には、どのようなサポートを受けていたんですか?
クワーニョ先生
サポート選手として、一般の方より少し求め易い価格で商品を購入させていただけました。
私はテクニック教則などのDVDで欲しいものが沢山あったので助かりましたね。
トミショー
なるほど。
割安で商品を購入する事が出来たという事ですね。
クワーニョ先生
他社で同じ物が発売されていても、良い物を少しでも安く購入できる事は嬉しいですからね。
クワーニョ先生
その他には、年に数回レポートを書く事を条件に、好きな商品を提供して頂ける事もありました。
もちろん、好きな商品=興味のある商品なので、レポートもほんと書きやすかったです。
トミショー
確かに、『レポートを書く』と聞くと、大変なように感じてしまいがちですが、自分が元々興味のある物についてなら苦ではなさそうです。
クワーニョ先生
これも以前のインタビューと同じように、いやらしい話、その頃よく試合で東京へ行っていたので、サポート選手になると金銭的サポートがあるんじゃないかとよく聞かれましたが、正直、遠征費用などを頂いたことは全く無かったです。
だから、遠征先でレフェリーやスタッフなどをやって費用を捻出していました。
トミショー
そうなんですね。
ちなみに、僕も桑野さんと同じ大阪に住んでいますが、大阪から東京の大会にエントリーして出場する場合、遠征費用ってどのくらいかかるものなんですか?
クワーニョ先生
遠征費は大きく分けて、交通費、宿泊費、食費の3つです。
クワーニョ先生
まず交通費ですが、夜行バスを使うと片道6000円から7000円なので、往復で13000円程度。新幹線を使うと片道で13000円くらいなので、往復で大体26000円くらいします。
トミショー
新幹線ってやっぱり高いですね。。
バスの安さがありがたいです。
クワーニョ先生
バス会社によってはより安いプランもあります。
私は何処でも寝れる体質ですが、席が広いと助かるので、いつも同じバス会社のバスに乗っています。
トミショー
確かに夜行バス 大阪 東京 最安値』で検索すると、かなり安いバスがありますが、席が4列シートでめちゃくちゃ狭かったりしますもんね。。
僕も一度、就活で東京まで夜行バスで移動した事がありますが、かなりしんどかった記憶があります。
クワーニョ先生
あと、大会当日や翌日の仕事を休暇が取れた時や早出などがない場合は往復夜行バスですが、休みが取れなかったり、早出で夜行バスの翌朝到着時間が合わない時は、試合後に関西行きの新幹線の最終便に乗って帰宅します。
トミショー
遠征で試合に行く人は、皆ハードスケジュールだと思いますが、クワーニョ先生も遠征の際はなかなかのハードスケジュールみたいですね。。
クワーニョ先生
大きな大会になると開催日数も増えたりするので、大会レフェリーやスタッフをしたり、連休など取れてゆっくり試合に臨める時は宿泊もします。
宿泊費はカプセルホテルに泊まる事が多いので、その場合5000円前後ですね。
トミショー
カプセルホテルって、僕は泊まったことがないのですが、どんな感じなんですか?
なんとなく、『安い代わりに部屋が狭くて窮屈』みたいなイメージがあるのですが。
クワーニョ先生
部屋に関しては、カプセルとはいえ、個室タイプを選ぶのと、大浴場などがあるホテルを選ぶようにしています。
クワーニョ先生
個人的には、吹田柔術の新川先生に教えて頂いたのですが、千葉県の松戸にある『クレスト松戸』がお薦めです。
酸素カプセルやサウナなどがあるので移動の疲れも取れますし、IBJJFのアジア大会が開催される時は東京武道館のある綾瀬に乗り換えなしですぐに行けますから非常に便利です。
トミショー
そうなんですね!
遠征で東京の試合に行く人にとって、めちゃくちゃ有益な情報ですね。
サウナもあるなら、疲労回復は勿論のこと、減量にも便利ですしね。
クワーニョ先生
ちなみに、ある先生から聞いたのですが、アジア大会の時期になると東京武道館の周りのホテルでは体重計が選手のために用意されているホテルもあるようです(笑)
トミショー
そうなんですか!
大体体重計って風呂場にしかないので、部屋にあると小まめに体重を確認できて、減量中の選手にからすると、とても助かりますね!
クワーニョ先生
そうですね。
様々な場所から柔術家が集まる大きな大会では、普段ゆっくり話したりする機会がない人と大会後に食事会をすることもありますし、自分で調べた行きたい場所にお土産を買いに出かけたりしますからね。
トミショー
そうですよね。
僕の場合、行きたい場所や寄りたい場所がメインになって、試合そっちのけになってしまいそうです。
トミショー
、、、、
ありがとうございます。
遠征費の話、非常に参考になります。
トミショー
往復新幹線で移動して宿泊した場合、食費も含めると最低でも40000円近くかかる計算になるので、決して馬鹿にならない金額ですね。
トミショー
少しでも負担が減るように、日帰りにしたり、夜行バスを使ったりと工夫する必要がありますね。
サポートを辞退した理由
トミショー
サポート選手としての活動が2年間で終了したのはどういった経緯だったのですか?
クワーニョ先生
まぁ、始まりがあれば必ず終わりがあります。
色々試合などの結果も出ていたのでサポート1年目の終わりとほぼ同時期に紫帯から茶帯に昇格致しました。
そしてサポート選手としても1年間の期間延長をして頂けました。
トミショー
サポート選手としての活動としては順風満帆なように思えますね。
クワーニョ先生
はい。
1年目は結果も伴っていて良かった部分も多かったです。
クワーニョ先生
2年目は、1年目と同じように、茶帯でも色んな大会にエントリーしてやっていたのですが全く勝てず。。
その年はよくて準優勝だったので、結果が伴わずほんと不甲斐なかったです。
トミショー
勝つ時があれば、負ける時もあるのが格闘技ですからね。
特に帯が上がってすぐの頃は、レベルが違ったりして負けが嵩んだとしても不思議ではないですよね。
クワーニョ先生
2年目が終わる時に、1年間の活動報告をするのですが、その際に自ら辞退を申し入れました。
クワーニョ先生
その時、御代表からサポート選手に選出した経緯は、大会での結果などではなく、地元関西に活動を通じて柔術の魅力をより広める事ができるか、また、自社の事をどれぐらい好きで長くお付き合いして頂けるかが重要ですとご説明を頂きました。
トミショー
スポーツや格闘技って何もトップ選手だけのものではなくて、楽しみながら活動しているクワーニョ先生のような存在こそが、柔術の裾野を広げる存在だと思います。
クワーニョ先生
でも、自分の中でサポート選手として活動する中で、求められているもの以上に責任を持って行わないといけないという考え方があって、不甲斐ない自分が許せなかったんですね。
それに私は会社勤めの人間ですから、『結果を出して利益を上げられない=仕事ができていない』っていう考え方ですから、無能な者は去らなければならないと思っていました。
トミショー
確かに、会社の場合は利益が上がっていないと潰れてしまいますからね。
クワーニョ先生
それとその頃、柔術関連以外の企業でも柔術家のサポートを始めたり、トップ選手だけでなく、私のような一般人でもサポートして頂ける方々が増えてきて飽和し始めた時だった事もあり、何も生み出せない人達が増える業界に警鐘を鳴らし始める方も出始めた時でした。
クワーニョ先生
今は特にコロナ渦という事もあり、企業自体が淘汰され出しているので、サポート選手やスポンサード選手は、本当に責任や使命感が無い方には務まらないと思いますよ。
それに、コロナの影響で大会なども無いのでより難しいと思います。
クワーニョ先生
SNSなどネットの発展により、発信ツールも増えて対応しなければならないですからね。
簡単なことでは無いと思います。
トミショー
現在では多くの人が、SNSを通じて物を買う時代になっているので、SNSというツールを使いこなせるかどうかは非常に重要なポイントですね。
サポート選手としての活動を振り返って
トミショー
最後に、サポート選手として活動していた頃を振り返ってみて、良かった点や悪かった点があれば教えていただけますか?
クワーニョ先生
良かった事は何と言っても、第一にチャンスを頂けたことです。
アダルト世代でもなければ、超一級の選手でも無い、アラフォーのポンコツ柔術家の柔術生活に目を止めて頂けたのは本当に感謝でしかないです。
クワーニョ先生
他にも、丁度サポートしていただいた時期に、私自身が関西柔術界の環境整備みたいな事をやり始めていたので、その事を多くの方に知ってもらえて、ご協力を頂ける事が沢山ありました。
クワーニョ先生
サポートして頂いた御代表自体の業界内での知名度もありましたから、他にも色々な面で沢山助けて頂けました。
関西以外でも同じような地域の環境整備をする方も増えたなんて話を聞く事もありましたから。
クワーニョ先生
後は、個人的にサポート特典でその時期に沢山教則DVDを購入しましたので、コレクションが増えて色々研究できました。
これについてはいつか機会があれば話しましょう(笑)
トミショー
風の噂で聞く、クワーニョ先生の教則コレクションは、サポート選手としての活動の特典でもあったんですね。
是非お願いします!
クワーニョ先生
良かった点の裏返しですが、色々な方に知って頂ける分、常に発言や行動は襟を正さなければいけなかったですね。
この点は、サポート選手でもあり、レフェリーとして活動もしていたので仕方ないんですけど。
クワーニョ先生
2年目の勝てていない時期は、ほんとちょっと知り合いくらいの方にも普通に嫌味を言われてましたから(笑)
サポートやスポンサードを求める柔術家へ〜クワーニョ先生からのメッセージ
トミショー
サポートやスポンサーを募集している格闘家や柔術家って多いですよね。
サポート選手として活動した経験のあるクワーニョ先生から、サポートを求める選手達に何かメッセージを頂けますか?
クワーニョ先生
参考になるような凄い経験をした訳ではないですが、まずは、
何故サポートして欲しいのか?を考える必要があると思います。
また自分へのメリットでなく、サポートして頂ける先方に何ができるのか?を考えて下さい。
クワーニョ先生
サポートして頂く機会があれば、自分を常にアップデート出来る様に努力して下さい。
そして何よりも、先方への感謝の気持ちを忘れないように。
トミショー
確かに、どうしてもサポートやスポンサードと聞くと、されている側の選手のメリットばかりが頭に浮かびますが、サポートしている側のメリットをしっかりと考える必要がありますね。
トミショー
今後、僕のブログでもサポートやスポンサードを考えているので非常に参考になります。
トミショー
クワーニョ先生、今回も色々とお話をしていただきありがとうございました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、前回のインタビュー記事に登場していただいた、クワーニョ先生に引き続きお話をいただきました。
柔術におけるサポートやスポンサードって、どういう形が多いのでしょうか?
何か知っている人は、是非コメントや引用ツイートなどで教えていただけると幸いです。
今後、当ブログ『BJJMONSTER』でサポートやスポンサードを行う際の参考にさせていただきます。
また、このブログが面白かったり、参考になったと感じたら是非SNSなどでいいねやシェアをお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も柔術に関連する面白い記事などを更新予定です。
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