こんにちは、BJJMONSTER管理人のトミショーです!
今回のブログのテーマは、『競技特異別のトレーニングなんて必要ない』です。
アスリートはほぼ全員と言っても過言ではないくらいの割合で、
競技の練習と共に、筋力トレーニングにも励んでいますよね。
柔術家ももちろん例外ではなく、トップ選手は皆例外なくトレーニングを行なっています。
下の2つの動画は、柔術界のレジェンドであるメンデスとレプリのトレーニングの様子です。
これは、何もプロ選手だけに限ったことではなく、強度の差はあれど、
アマチュア(いわゆる趣味でスポーツをやっている人)にとっても、
競技の練習と共にトレーニングを行うことはもはや普通の事になっています。
特にウエイトトレーニングは、格闘技と切っても切れないくらいの関係で、
当ブログの読者の方でも、取り組んでいる方が多いのではないでしょうか?
スクワットやベンチプレスに、腕立て、腹筋、デッドリフト。
それに加えて、道着を使って懸垂したり、ジャンプしたりetc,,,,
色々な種目を行なっていると思いますが、
中には、一見すると効果があるように見えるけど、それって本当に意味あるの?
というような種目もありますよね。
『短距離選手が、重りをつけて走ったり、、、』
『野球選手が重たいバットで素振りしたり、、、』
競技別で特異的なトレーニングは必要ないという点について説明していきます。
目次
競技特異別のトレーニングが必要ない理由。
野球の練習で、重たいバットを使った素振りをしたり
ソフトボールの練習で、重たいボールを使って投げる練習をしたり
ゴルフの練習で重たいクラブを使ってスイングしたり
柔道の練習で、道着をケーブルに括り付けて投げの練習をしたり
こういったトレーニングは、一見すると全て効率の良いトレーニングのように思えますが、
正直言って、メリットもあれど、それを上回るデメリットが存在するので、
ほとんどの場合オススメできません。
理由その①そもそも全く違う動作になる。
まず、最大の理由として挙げられるのが、そもそも全く別の動作になるという点です。
上でも例として挙げたように、競技特異別トレーニングとして、
よく見られる動きの代表として、重たいバットを使った素振りがあります。
![](https://bjjmonster.net/wp-content/uploads/2020/09/d3a6c335ccf4f04cfd936331ced7744a_t.jpeg)
一見すると、普段より重いバットを使って練習する事によって、
通常の重さのバットを使用した際のスイングスピードが上がったりするのではないかと思いがちですが、正直言ってそんなに単純なものではありません。
同じスイング動作をしているようでも、重いバットを使う事によって、
通常のバットでスイングする際には使用しなくてもいいような筋肉を動作に動員することもあるので、ハッキリ言って全く違う動作になっているんです。
むしろ、トレーニングする事によって本来のフォームが崩れてしまって、
トレーニング前よりもパフォーマンスが下がってしまうことも考えられます。
理由その②怪我のリスクが付きまとう。
もう一つの大きな理由が、怪我のリスクがあること。
どんなトレーニングや練習においても怪我のリスクというものは常に付き物ですが、
競技動作に荷重をかけて行うような種目は、不必要に怪我のリスクを高めてしまいます。
先ほども例に挙げた、重いバットを振る練習ですが、
不必要に動作に荷重をかけて、スイングを繰り返し行う事によって、
肋骨に疲労骨折が発生したり、関節を捻ってしまう怪我が発生しやすくなります。
柔道や柔術でよくある、ケーブルマシンなんかに道着をぶら下げて、
ウエイトをつけた状態で背負い投げとかの練習をするのも同じような事ですね。
そもそも昔から、ずっと続けられているトレーニングの基本種目は全て、
関節や靭帯に無理な負担を強いらないフォームで行えるものなので、
どんな競技に取り組んでいる選手でも、トレーニングの時間は、
基本種目を徹底的にやり込むことこそが強くなるための一番の近道です。
なぜ変わった種目をやろうとするのか?
重いバットでスイングしたり
足に重りをつけてランニングしたり
考えてみれば、あまり効果が無いとわかるようなトレーニングですが、
なぜこういったトレーニングは続けられているのでしょうか?
効いてる感じがするという罠。
こう言ったトレーニングが無くならない最も大きな理由がこれでしょう。
なんとなく効いている気がする。
普通のトレーニングに飽きてしまった。
昔の漫画で主人公がやっていた。
こういった『なんとな〜くの理由』で続けられているのがほとんどでは無いでしょうか?
確かに、思いバットを使ってのスイング練習もしっかり身体を使っているし、
なんとなく効果があるような気がしたり、効いてる気がしてやっている人がほとんどだと思います。
ただ、いかにやりきった感があったり、効いてる感があったとしても、
実際に効果が無い事には、トレーニングを行なっている意味がありません。
派手なトレーニングが注目される現代。
もう一つの大きな理由がこれ。
現代はSNS戦国時代で、スマホを開けばいつでも情報を手に入れることができます。
![](https://bjjmonster.net/wp-content/uploads/2020/09/7e3d673b.jpg)
もちろんスポーツも例外では無く、有名人やアスリートのトレーニングの様子だって、
簡単に見ることができる時代です。
トップ選手のトレーニングを見ることができるのは、素晴らしいことですが、
そこで取り上げられるのは、スクワットやデッドリフトといった基本種目では無く、
一風変わった種目がほとんどです。
そういったSNS(メディア)映えしやすい映像が流行る傾向のある現代社会では、
どうしても人目を引くようなトレーニング種目が注目を集めがちです。
結論〜基本種目をやり込もう〜柔術家にオススメの種目はこれ!
SNSが流行っている社会背景や、基本種目でのマンネリなどなど、
理由は様々ですが、意味のないトレーニングはただ体力を減らすだけで、
競技力のアップには繋がりません。
SNSなどを見ていて目に入ってくる一風変わったトレーニングなどは、
すぐに淘汰され、結局最後まで残るのは基本種目です。
あなたが行なっているそのトレーニング、本当に効果がありますか?
流行りに流されず、本当に効果のあるトレーニングを行いましょう!
という柔術家の方にはこちらの記事がオススメです。
今回の記事を書くにあたり参考にした書籍はこちら↓
トレーニング初心者から上級者まで幅広い層にオススメできる一冊です。
もしこのブログが面白かったり、参考になったと感じていただいたら、
是非SNSなどでいいねやシェアをお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。