こんにちは、BJJMONSTERです!
今回はハイパーボルトについて書きます。
テーマは、ハイパーボルトは治療に使えるのか?です。
ハイパーボルトが優れたセルフケアグッズであることは間違いありませんが、
実際にどのような症状に対して効果があるのかは気になるところですよね。
治療用器具ではありませんが、筋膜や筋肉を緩めることができれば、
そのような原因から出てくる症状に対しても有効なはずです。
ですので、今回のブログでは、柔道整復師の私が実際に半年間現場で使ってみてわかった、
ハイパーボルトは治療に使えるのか?
実際にどのような症状に有効なのか?
といった気になる疑問を解決していきたいと思います!
そもそもハイパーボルトとは?
整骨院の先生や治療家、トレーナーの方はみなさんご存知かもしれませんが、
まだハイパーボルトを知らない人の為に簡単に説明すると、
ハイパーボルトは、身体のトータルケアや筋膜リリースを行うことができるセルフケアグッズです。
最近では、テニスの大坂なおみ選手がイメージキャラクターとして採用されたことで話題になりましたね。
詳しいハイパーボルトの説明は、レビュー記事をご覧ください!
本来の使用目的は?
ハイパーボルトは、あくまでも筋疲労の軽減を目的に作られているグッズです。
医療用ではなく、健康用グッズとして使用するイメージがピッタリかと思います。
主な効果としては、
筋肉の凝りや張りの改善
筋疲労の軽減
血流改善
などがメインになってきます。
慢性的な筋肉の凝りや張りを軽減して、身体を軽くすることはもちろんですが、
筋肉が硬くなってしまって、可動域に制限があった人に対してハイパーボルトで筋肉をほぐしてあげれば、可動域の改善が見られることもあると思います。
メーカーは、アスリートやスポーツ愛好家の人がスポーツ前後にコンディショニングとして使用することをオススメしているようです。
この他にも、様々なスポーツ前後のコンディショニングとして使えます。
効果を感じた症状
私自身、半年間で様々な症状に対して、ハイパーボルトでの施術をアプローチの一環として試してみましたが、確かな効果を感じることができたのは以下の症状になります。
腸脛靱帯炎
足底腱膜炎
順番にそれぞれについてみていきましょう!
足底腱膜炎
足底腱膜炎の場合。
足底腱膜炎の発症に深く関わっている、ふくらはぎの腓腹筋、ヒラメ筋や、
足裏の筋肉である、母趾外転筋などにハイパーボルトを使用したところ、
歩行時痛の軽減が見られることが多くありました。
足底腱膜炎は、踵の骨に付いているふくらはぎの筋肉と足裏の筋肉がお互いに引っ張りあってしまうことによって発症することもあるので、両方の筋肉を緩めてあげることによって、歩く際の痛みを軽くすることができました。
腸脛靱帯炎
腸脛靱帯炎の場合。
腸脛靭帯そのものに対してはもちろんのこと、腸脛靭帯と繋がりがあるとされる、
大臀筋や中臀筋、大腿筋膜張筋に対してハイパーボルトを使用すると、歩行時やランニング時の痛みが消失したり、軽減したりすることがありました。
他にも、様々な症状について試してみましたが、概ね効果があったと言えるのは、
やはり、オーバーユース(使いすぎ)によって痛みが出ている症状でした。
オーバーユースによる症状の場合は原因として、身体の使い方や、スポーツを行う環境面での問題も考えられるので、ハイパーボルトだけで完全に治すのは難しいですが、
上記の様な症状に対して、ハイパーボルトを使用した場合、
痛みの軽減や可動域の改善に効果がある。と言えると思います。
効果的ではなかった症状
効果的ではなかった症状の特徴としては、
痛みが炎症からきている症状
痛みの原因が筋肉や筋膜以外の症状
といった特徴が挙げられます。
五十肩(肩関節周囲炎)
例えば五十肩の場合。発症してからどのくらいの期間が経っているかも重要ですが、
夜間痛(夜中寝ている時に痛い)や安静時痛(肩を動かさなくても痛い)がある場合は、
ハイパーボルトでよくなることはまずありません!
まして、そういった時期に無理にハイパーボルトなどで刺激を入れてしますと逆に痛みをきつくしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
痛みが落ち着いてからでも、可動域の制限が筋肉だけでなく、関節包や靭帯からきている場合もあるので、ハイパーボルトを使用した振動治療では治療することが難しいです。
ギックリ腰、寝違いなどの外傷
ギックリ腰と寝違いについては、
効果がないとは言い切れないが、自信を持って効果があるとも言い切れない
といったような結果となりました。
ギックリ腰も、寝違いも人によって痛みの程度にかなりばらつきがあります。
3日前の朝にベッドから起きた際に首が痛くなった
1週間前に、荷物を取ろうと前かがみになった際に痛めた
といった様な、発症から少し期間が経っている場合は、硬くなっている筋肉をほぐしたりして血流を改善することで痛みが楽になったりすることはありますが、
今朝起きた際に首をひねって、首が全く動かせない
昨日重たい物を持った際に、腰がギクッとなって、それ以来腰を動かせない
といった様な状況の場合は、ハイパーボルトを患部(痛いところ)に直接当てるのはNGです。
上記の症状は、基本的に局所に炎症が起きている状態なので、
ハイパーボルトを使っても痛みの軽減などの効果を実感することはできませんでした。
基本的には、安静時痛(じっとしているだけで痛い)がある場合は、
どの症状でもハイパーボルトによるアプローチの効果は出にくいかと思います。
あくまでも、身体のケアやコンディショニングとして使用することで効果を発揮することができるグッズだということですね。
目的に応じてアプローチを使い分けることが大切〜
まとめると、大体予想通りとなりましたが、発症や痛みの原因が筋肉や筋膜の場合は、
ハイパーボルトを使用して、筋肉と筋膜を緩めることによって症状の改善が見られました。
逆に、痛みを引き起こしているのが、筋肉や筋膜以外の症状では、ほとんどと言っていいほど効果が見られませんでした。
あくまでもコンディショニンググッズなので、怪我をしてから使用する為のグッズではなく、怪我をしないために身体の調子を整える為のグッズと言うことですね。
筋肉以外の関節包や靭帯に対する治療などは、病院や整骨院でプロの方に治療してもらい、
ハイパーボルトは、仕事やスポーツで普段から疲労が溜まっている部位をしっかりとケアする為に使用するのがベストだと思います!
結論ハイパーボルトは治療にも使える!どんな人にオススメか?
今回のブログの結論としては、ハイパーボルトは治療に使えると思います。
ただし、全ての症状に対して使える訳ではなく、本来の使用用途である筋肉や筋膜の問題からきている症状に対しては効果を発揮することができるので、治療として使用する場合は、
しっかりと症状を見極めて使用するべきだと思います。
ただ、上で挙げた様な症状に対してはもちろん、慢性的な肩こりや腰痛にも効果抜群ですのでハイパーボルトの導入を考えている整骨院やトレーナーの先生方には非常にオススメです。
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決して安くはない値段ですが、自分の身体に対する投資と考えれば高くはありません。
怪我をしてから治すのはとても大変です。
ハイパーボルトを使って怪我をしない強い身体を毎日のコンディショニングで手に入れましょう!