こんにちは、BJJモンスターです!
前回に引き続き、メンデス兄弟の柔術スタイル分析で、
今回は弟のハファ・メンデスについて見ていきたいと思います!
↓兄のギィについてのブログはこちら
https://bjjmonster.net/メンデス兄弟分析%E3%80%80兄ギィ・メンデス編
ハファは言わずと知れた天才柔術家で、柔術世界一の座に5回も輝いています。
(ちなみに兄のギィは4回。同じ相手と何度も対戦するのが嫌になったとの事でトーナメントに出ることを辞めたそう。)
メンデス兄弟はただ強いだけでなく、独創的な動きで見ている人を魅了するような柔術をすることで有名です。
↓道場の生徒とのスパーリング映像
こんな動きはメンデス以外に見た事がありません。
管理人は、こんな柔術ができるようになりたいと思って、AOJのオンラインクラスに登録して動画を見ていますが、いくら動画を見てもこんな動きは一生できそうにありません。
目次
基本は引き込みデラヒーバ
ハファは基本的にはガードに引き込む事が多いです。
スパーリングではトップをする事が多いですが、試合ではガードに引き込む事がほとんどです。
ガードはデラヒーバをメインに使用していて、その次に、Xガードや50/50を好んで使っています。
デラヒーバからのアタックのバリエーションが非常に豊富で、スイープはもちろんのこと、バックテイクも狙え、相手のリアクションによっては下から腕十字やオモプラータを簡単に極めてしまいます。
デラヒーバではアンダーフックをすることは少なく、足首をカップしたり、パンツグリップを使ってXガードなどに移行する事が多い。
ベリンボロなどのモダンテクニックを多用
兄のギィはデラヒーバからシンプルなアタックを好むのに対して、ハファはベリンボロなどのモダン柔術のテクニックを多用します。
ベリンボロからの展開も、レッグドラックとの組み合わせだけでなく、相手のリアクションによってツイスターフック、Xフック、クラブライドなど様々なフックを駆使して最後までバックテイクを狙う。
フィニッシュのバリエーションが多彩
フィニッシュのバリエーションが非常に豊富で、上からも下からも一本を奪う事ができる。
ガードに引き込む展開が多いが、決してトップが苦手という訳ではなく、パスガードも超一流。
上の動画を見て想像がつくかもしれませんが、実際に試合の映像を見てみても、相手のリアクションが全て手に取るようにわかるようで、パスガードというより、もはや時折ダンスのようにも見えます。
アンパッシブルガード(パスできないガード)で有名なパウロミヤオもハファにパスされています。
↓2014ヨーロピアン決勝 ワンレッグを横三角でパスガード。
もはや何が何だかよくわからないがパスガード。
必殺技は腕十字
ハファもギィと同じく、サブミッションはシンプルなものが多いですが、腕十字のバリエーションが非常に豊富です。
亀になっている相手に対しての十字や、オモプラータからの腕十字など、どこからでも腕十字を決めてしまうくらい多用していて、まさに必殺技といっても過言ではないくらい得意としている技です。
その他では、オモプラータやキムラロックなど腕を決めるサブミッションを好んで使用している印象です。
ハファにしかできない動きが多数
ハファの柔術は本当に独創的で、最新のテクニックを次々生み出しています。
今現在、世界王者に輝いているマイキームスメシも、色帯時代はAOJの生徒としてハファの下で柔術を学んでいたことは有名です。
また、50/50や70/30などのポジションの名前もハファが名付けたとして有名です。
トップをすれば、世界一堅いガードをパスする事ができ、ボトムをすれば、独創的な動きで見ている人を魅了しながらバックを奪う。
そんな漫画の主人公のような完璧な柔術をするのがハファ・メンデスです。
いかがでしたでしょうか?
前回に引き続き、二回にわたって管理人が大好きなメンデス兄弟の柔術スタイルについてブログにまとめてみました。
兄弟で異なるスタイルの柔術をしますが、両者ともに最強の名を欲しいままにするほど自分の柔術の形を完成させています。
メンデス兄弟の柔術を見てわかるように、試合で勝つためには、相手の動きに対してリアクションをすることも大切ですが、自分のスタイルを確立させる事が最も大切ですね。
ハファの動きをいきなり真似するのは難しいですが、自分のスタイルを確立してそのスタイルで誰にも負けないように練習し続ければ、メンデスの動きに近づけるかもしれませんね!
↓そんなハファが珍しくスイープされているシーン